2011年10月3日月曜日
世界を変えるのはビジネス
このブログでもirukaのベンチマークとして時々登場する、イギリスの名作折りたたみ自転車ブロンプトン。
あまり話題になることはないが、実はテールランプが標準装備されている。
電池式で、スイッチを押すと赤く点滅を始める。
逆にヘッドは白い反射板のみ。
日本製の自転車、特に通勤通学用のいわゆるシティサイクル車は、逆にヘッドランプが標準装備で、テールは反射板のみであることがほとんど。
この違いは、実は割と奥が深い。
テールランプが標準装備ということは「後ろから追突されないこと」を、逆にヘッドランプが標準装備ということは「前から衝突しないこと」を重視していることを意味する。
言い換えると、テールランプ標準装備は車道走行を、ヘッドランプ標準装備は歩道走行を主な走行場面に想定しているということだ(言い過ぎかもしれないが、少なくとも車道走行を前提とはしていないのは確か)。
自転車の歩道走行が減らないことに関して行政の不備を指摘する声が強いが、メーカーやショップなどビジネス側にもできることは多くある、そしてできていない、という証左だと思う。
自転車レーンの整備は行政が動かないと何もできないが、ビジネス側の努力と工夫で車道走行の自転車が増えれば、行政側にも自然とレーン整備の気運が高まるのではないか。そうやって自転車レーンが増えれば車道走行はさらに増える。
要はそのサイクルの最初の押しボタンを誰が押すか、だ。
「世界を変えるのはデモではない、ビジネスだ」誰かのブログで読んで感銘を受けた言葉だが、本当にそのとおりだと思うし、そう信じて行動したい。
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写真は秋空と六本木ヒルズタワー。
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