2009年10月14日水曜日

Kindleのビジョンがイケてる


AmazonのKindleが気になってしょうがない。
iPodの登場でCDやらMDやらを持ち歩く必要がなくなったように、Kindleがあれば(そして、配信される書籍が十分に多ければ)旅行に本を何冊も持って行かなくて済むし、本棚もいらなくなる。
10月下旬に日本でもハードだけ発売されるが、日本の書籍は配信予定なし。
和書対応したら即買いする。

で、Amazonが掲げているKindleのビジョンがちょっといい。曰く

「私たちのビジョンは、これまで出版された全ての本を全ての言語で、60秒以内にKindleで読めるようにすることです」

何かこう、応援したくならないすか?

また、「誰のために・何を実現して・どんな価値を提供するか」を明言して戦略を明確に示している点で、「実際に機能するビジョン」であると思う。
まず、音楽や映像データには脇目もふらず書籍データにフォーカスせよ、ただし「全ての本/言語」を集めよ、ということがわかる。
ハードウェアは全言語対応と高速通信を最優先で追求せよ、iPod/iPhoneのような音楽や映像などの再生機能やウェブブラウズ・音声通話などコミュニケーション機能を備える必要はない、と示している。

Amazon、元々ヘヴィユーザーだけど、ますますファンになりました。

でも世の中的には、企業のビジョンというと「私たちは○○になる」というフォーマットで書かれてることが多くて(○○の中は『日本一・世界一のナントカ企業』とか『情熱ホニャララ企業』とか)、まあその手の奴は否定する気も特に起きないかわりに、共感も応援する気も起こらない。そのビジョンが実現されたら社会にどんな良いことがあるか、わからないじゃないすか。

イルカのビジョンも、もっとシンプルかつ具体的にできる気がしてきた。
もっかい考えてみよう。
ちなみに現状は下記のとおり:

【ミッション】自転車で人と地球をよりハッピーにする
【ビジョン】ベンツより自転車に乗る方がイケてると言われる社会は、今とはきっと少し違う
【実現の手段】折りたたみ自転車irukaの製造販売により、「常に自転車と共に行動するライフスタイル」を広める

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写真はコッツウォルズ地方の古城、ブロードウェイタワー。丘の上にポツンと立ってる。


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