2008年12月25日木曜日

サンタが街にやってくる


クリスマスですね。

サンタクロースに関して、何才まで存在を信じていたか、甥っ子に実在性を問われたらどのように回答を統一すべきか、自分の親のプレゼント隠蔽テクニック披露、など相方と一連の協議を行っていて思い出した。

僕は、子供の頃、サンタクロースは天皇陛下の仕業と思っていた。

以下、そのロジック:

1. サンタクロースなどという非科学的な人物は実在しない
2. しかし、自分も含め、全国の子供たちがプレゼントを受領しているのは事実
3. よって2は実在の人物の仕業である
4. そのためには莫大な予算および配布人員の手配など組織力が必要
5. 従ってサンタクロースは天皇陛下の指示命令による国家事業と推察される

天皇陛下は統治してないし(笑)
なんで親だと思い至らなかったんだろう?

まだ日も明けきらない寒い冬の朝(そう、なぜか思い浮かべていたのは夜ではなく未明から早朝の時間帯)、陛下の命を受けた配布スタッフが各家庭にプレゼントを配って歩く姿を、幼稚園生の僕は思い浮かべていたのだった。

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写真はバルセロナの教会にて。
11月でこんなだったから、クリスマスはものすごい数のロウソクになっているでしょう。


2008年12月16日火曜日

派遣切り


派遣切り。。気の毒だけど、現状では何ともしがたいですよねえ。。。

「現状では」というのは、企業はコストカットしないと生き残れない状況なのに、今の日本ではコストカットを目的に正社員を解雇することは事実上不可能だから。

労働契約法 第16条
解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。


欧米ではこのような法律はなく、労働契約は企業と個人の間の契約なので双方から自由に解除できる、というのが基本的な考え方。

だから日本では正社員を削減する場合は希望退職を募るわけだけど、時間も手間もかかる上に残ってほしい人に辞められてしまうなど使い勝手が悪い。
最近のIBMのように半強制的に希望退職を促して事実上指名解雇する企業もあるが(これも陰湿で嫌ですよね)、大多数の会社は派遣をいの一番にカットすることになる。

社会全体の失職リスクは一定なのに、正社員の失職リスクはほぼゼロなので、その分を派遣など非正社員の人たちが過大なリスクを負うことでバランスしている、というのが今の日本。

何か不健全だし、非正社員が増えるインセンティブを設計しないと少子化問題なども解決しないでしょう。

つーことで、労働契約法第16条はもう廃止(失業保険などセーフティネットの強化もセットで検討した上で)。正社員も非正社員も、全員で同じリスクを負って切磋琢磨する。競争力を高めて、会社全体・社会全体の失職リスクを低くする。以上、いいねそれで。

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写真はバルセロナのバルにて、おじさん5人組のお昼ごはん。
オーダーは「豚一頭丸ごと適当に見つくろって」という感じ。
手前から、リブ、なにかの内臓、そして頭。。。
奥にはさらに別の部位が山盛りになってます。食べ過ぎでしょ。


2008年12月10日水曜日

○○エモン


今週のAERAに堀江貴文氏のインタビュー記事が出てますね。
さっきコンビニで立ち読みしました(笑)。

AERAでも他のインタビューでも「国策捜査でつぶされた」「既得権益層にはめられた」的なことをおっしゃっている。
巷でも、同じような趣旨で同氏を擁護する人たちが(僕の身の回りにも)いる。

・有罪判決は妥当か
・その量刑(懲役2年6ヶ月)は妥当か

については裁判に関する知識も知見もないのでコメントしないが、カネボウ経営陣が執行猶予、日興経営陣が不起訴であったことを考えると不公平と思わなくもない。出る杭を打つ日本の既得権益層やマスコミの体質には僕も腹が立つ。

ただ、一つシンプルな事実。

2003年初頭に20円前後だったライブドア株は、2004年9月期の粉飾決算を経て、2004年末時点では387円になっていた。
2005年6月、堀江氏は持ち株4000万株を1株357円で売却し、140億円強の現金を手にした。
2006年1月ライブドア強制捜査、同年4月上場廃止。ライブドア株は事実上無価値になった。

同氏は現在も高級マンションに住んでゴルフや飲食に興じていらっしゃる。

違法ではない。
違法ではないが、擁護する人の気が知れない。

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写真は絵画館前のイチョウ並木通り。もうかなり散ってしまいました。


2008年12月8日月曜日

ストーンズ


映画「Shine A Light」を見てきた。

要はストーンズのフィルムコンサートです。
曲間に古いインタビューなどを(ほんの少しだけ)交えつつ、オープニングのJumpin' Jack Flashから本編ラストのStart Me Up、アンコールにBrown SugarとSatisfactionまで約2時間。

ストーンズは別にヒーローというわけではなく(僕の青春時代には既に大御所だった)特に思い入れのある曲もないんだけど、楽しみました。
平均年齢64才のストーンズはまだまだ現役、というか年齢を意識させることなく普通に楽しそうに演奏していて、でも年齢なりの円熟感や親密な感じが出ていてカッコよかった。

周りを見ると、お客さんのほとんどが50〜60代と思われる男性。
ストーンズがリアルタイムでヒーローだった人たちでしょう。

映画が終わった後の彼らは、一様に、ちょっと声をかけづらいような、複雑な表情をしていた。
なんというか、僕の経験で言うと、役員だけのぶっちゃけた会議でかなりタフなダメ出しを受けて、悔しくてショックだけど言われたことは正しくて、でも動揺してるとは悟られたくなくて、というときに自分が浮かべてたであろう表情。
軽々しく「わかりますよ」なんて言えないけど、でもなんとなくわかる。わかりますよ。

あとね、やっぱりバンドやりたくなった。楽しそうなんだもの。

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ここ数日いい天気ですね。昼間の月もくっきり。


2008年12月3日水曜日

イケてる社名


最近オプトの後輩二人組が起業しまして、社名が超イケてる。

株式会社HALO(ハロ)

いいね、いい。
シンプルで覚えやすく、音もキレイ。
イルカに負けず劣らずいいよ(笑)。

ちなみに事業はモバイル特化マーケ会社。
モバイルを使ったプロモーションをお考えの方は直接ご連絡ください。

で、代表矢野氏がブログで「自社の事業ドメイン」について書いてまして、先輩たる僕も日々雑感みたいな話だけじゃなくて(笑)もうちょっと自社(製品ができていないので戦略とかビジョンとか)について語らないと、と思いました。
そういえば「なぜ自転車が良いのか」「なぜ折りたたみ小径車が良いのか」はこのブログにも書いたが、「irukaはどんな製品をめざすのか」はごく断片的にしか書いていなかった。

次回以降書いてみたいと思います。

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絵画館前の通りに屋台などが出て「イチョウ祭り」なる祭りをやっている。イチョウをご神体と崇める邪教の祭りか。写真はそのご神体。


2008年12月2日火曜日

海の森プロジェクト


海の森プロジェクト」って知ってました?

東京湾の中央防波堤にある日比谷公園の5.5倍の広さのゴミ埋め立て地に、50万本の苗木を植えて森を作ろうというプロジェクト。
2016年完成予定で事業主体は東京都、市民からの募金も財源としている。
海から都心に向かう風の道の起点として、ヒートアイランド現象の抑制とCO2削減が期待できるという。

・・・というと「ヒートアイランド現象を防ぐ科学的根拠を示せ」「温暖化はCO2のせいと断定されたわけではない」などと言って反対してる人がいるんでしょうねえ。ましてや石原都知事と安藤忠雄氏の肝いり、さらに東京オリンピックの会場としても活用するなんて言われると、拒否反応を起こす人が死ぬほどいそう(笑)。

僕は新銀行東京問題をはじめとして石原都知事には物申したい点は多いし、東京オリンピックにも反対。
ヒートアイランド現象抑制も期待どおりの効果があるかは現時点ではわからない。

それでも、このプロジェクトはすばらしいと思う。
僕たちの住む街のすぐ近くに(そう、自転車圏内です)広大な森を作る。
いいじゃん。行きたいもん、森。

もしこの森「だけ」でヒートアイランド現象を抑制できなくても、経済的な効果がなくても、森のある東京は森のない東京より確実に良い街になると思う。

さ、よろしかったらみなさんも募金をどうぞ。僕はしました。クレジットカード可。
http://www.uminomori.metro.tokyo.jp/bokin.html

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写真は安藤忠雄氏・・・じゃなくて黒川紀章氏設計の国立新美術館。オフィスのすぐ近くだけどまだ行ったことがない。


2008年12月1日月曜日

ああ、ウインドウズ(X_X)


オプト退職以来、PCを仕事とプライベートで使い分ける習慣がなくなってMacBook一本です。
ただ、自宅には主に連れ合いが使うDellのラップトップがあったり、CADデータやりとりなどのためMacBookにもXPをインストールしてあるので、割とちょこちょこウインドウズも使う。

でもって、もーーーーつくづくウインドウズが嫌。

 落ちる
 凍る
 遅い
 わかりにくい
 醜い

この週末もMacはオフィス置きっぱだったので自宅のウインドウズマシンでメールチェックしたりブログ原稿書いたりしていたが、Gmailで画面遷移するだけでプチフリーズするし、何回かはブラウザごと落ちる。IE7になってからとみにひどい気がする。

・・・でもウインドウズしか使ったことがない世のほとんどの人々は、比較対象がないからこんなこと感じてないんでしょうね。

OS X以降のMacを使ってご覧なさい。
立ち上げ&シャットダウンしてみるだけで、起動の早さ、シャットダウンの早さなど違いが歴然。その上、美しい。
ウインドウズだと帰りたいのにシャットダウンが終わらなくて帰れなくてイライラとかあるじゃないですか。その上、醜い。

なんでウインドウズがトップシェアなんだ、と思うんだけど、もしMacがシェアNo.1になったらそれはそれで困る。
トップじゃないから、マイノリティだからこそ、「(僕も含めて)長いモノに巻かれない個性的な自分」を主張できるわけなので。

irukaもMac的な立ち位置の製品にしたいのです。

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写真はリスボン、たぶん昔ドアだった壁。ブルーがキレイ。


2008年11月28日金曜日

ああ、ウォークマン(T_T)


先日友人と話していてウォークマンの話題になった。
カセット時代はみんなウォークマンだったよねー、と。僕も使っていた。
懐かしくなってウォークマンのウェブサイトを見てみる。

形状別に「Sシリーズ、Aシリーズ、Eシリーズ」と3つの製品ラインがある。
とりあえず「Sシリーズの製品一覧」をクリックすると、製品名が並んでいる。

NW-S630FK
NW-S630F
NW-S730F
NW-S739F/ST
NW-S610F
NW-S710F

「iPod買っちった」
ーどれ?
「ナノの青」

「ウォークマン買っちった」
ーどれ?
「えすしりーずのえぬだぶりゅーえすろっぴゃくさんじゅうえふけーの白」
ーえ?なに?
「だから、えすしりーずのえぬだぶりゅーえすろっ(以下略)」

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スペインでもポルトガルでもみんなiPodでした。
写真はリスボンにあった落書き。meat is murder ってあんたまた極論やねー。


2008年11月27日木曜日

リーダーの年齢


シティバンクもまずいんですか。。
金融危機、ビッグ3救済、イラク問題などなど、オバマ政権はスタートから内に外にタフな問題山積み。

そのオバマ氏、47才。

麻生首相は68才。
21コ上ってサミットとかで会っても話が噛み合わないべ。昔見たドラマとか。

オバマ氏がものすごく若く感じてしまうが、44才でイギリス首相になったブレア氏、48才でロシア大統領になったプーチン氏など、世界的には40代の国家元首はそれほど珍しくはないみたい。
もちろん若ければいいというものではないが、日本にも若いリーダーが必要なのは明白ですね。

僕も40代突入まで残り14ヶ月。ちょっと焦ります。
irukaたん、じっくりはやるけどのんびりはしてられない。

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写真はスペインのモンセラット上空。


2008年11月25日火曜日

もし中国人が全員車を持ったら


アメリカのビッグ3、どうなってしまうのでしょう?

公的資金2兆円以上の救済融資、どうかと思う。回収できそうにないもの。
新聞に出てた議会とGM社CEOの会話が笑えた。

議会「融資したら再建できると約束できるか?」
CEO「景気が回復すると断言してくれるなら約束する」

ダメだ、やっぱ融資やめた方がいい(笑)。
日本の産業再生機構みたいな仕組みにはできないのかな?

全世界の自動車台数は現在9億台。普及率は平均7.2人に1台。
しかし平均は平均でしかなく、国ごとに大きな開きがある。

米国の1.2人に1台、日本の1.7人に1台など、先進国は1台2人を下回る普及率。
一方、新興国の代表である中国とインドはいまだ100人以上に1台。

もし人口13億人の中国と人口11億人のインドで普及率が先進国並みになったら、世界の自動車総台数はゆうに今の2倍を超えてしまう。

恐ろしい。
恐ろしいけど、中国人やインド人に「自動車買うな」と言うのは身勝手というものだろう。

止めることはできないけど、まだ時間はある。幸い(と言ってはいけないが)今回の金融危機で新興国の経済成長もクールダウンしてるし。
その間に先進国がやるべきことは以下2点と思う。

1. ガソリン車に替わる低環境負荷車の実用化
2. 「イケてるライフスタイル」の価値観転換

1については、燃料電池車はさすがに時間がかかるだろうから、まずは電気自動車でしょう。
アメリカももし「自動車産業」に2兆円以上もの公的資金を遣うなら、ビッグ3ではなくベンチャー企業や他国企業まで範囲を広げて新技術開発に投資した方がよっぽど有効だろう。

2は、「ガソリン車より電気自動車や自転車に乗ってる方がイケてる、もてる」という価値観をマジョリティにすること。
これだけ環境環境と言われる世の中になっても、やはりまだ「フェラーリ最高、自家用ジェット万歳」みたいな価値観は根強くある。
僕はまったく興味ないけど、考え方として否定できるものでもない。客観的にはフェラーリはプロダクトとしてカッコいいと思うし、高い車乗って高い服着てロマネコンティ開けて、みたいのは孔雀の羽と同じセックスアピールの一つであって自然な行動であると思う。
「ダサいけど地球環境のために我慢して電気自動車乗れ、自転車乗れ」では絶対に世の中は変わらない。我慢してるだけの人なんて魅力ないし。
カッコいい電気自動車や自転車がどんどん出て来て、カッコいいといわれる人たちが乗る。そうならないと。

irukaに乗ってる人はカッコいい、そう言われる自転車を作ります。

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連休は御宿でオプト波乗り合宿でした。良いコンディションではなかったけど、思ったよりはできたので満足。
写真はビーチにあった看板。


2008年11月21日金曜日

「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」はなぜまかり通るのか


一昨日の日経夕刊一面にも出ていたが、オバマ氏が新政権での温暖化対策方針を打ち出した。
曰く「2020年までにCO2排出量を1990年水準まで削減、2050年までにさらに80%削減」と。
ブッシュ政権は「2025年までにCO2排出の伸びをゼロにする」などと言っていたので、非常に大きな進歩。

ところで、日本でも(日本だけではないだろうが)温暖化対策には根強い反対論があるようだ。
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」という、Amazonにリンクを貼るのもいまいましい駄本があるが(あまりに駄本なので内容には触れない)、この本の著者を筆頭に現状の温暖化対策に対して異を唱える人たちがいる。
僕もいくつか書籍や記事を読んでみたが、彼らの主張をざっくりくくると以下2点か。

1. 温暖化の原因はCO2だと「まだ」断定できたわけではないのにCO2削減に走るのはおかしい
2. 京都議定書の内容は日本に不利だ、国益に反する

うーん、真剣に反論するのもアホらしいけど。。。

1については、百歩譲ってCO2が主原因と断定できていなくても、可能性が高いと判断した時点で手を打つのは当たり前だろう。ただでさえ効果が出るまで時間がかかる問題なのだから。それに、もし万が一CO2主犯説が誤りだったとしても、石油の代替エネルギー開発、省エネルギー省資源、森林保護、都市緑化といった諸取り組みは地球と人類にとって不可欠だ。

2については、視野が狭く浅い、以上、の一言で十分だろう。「日本は諸外国に交渉負けした」みたいな論調も見られるが、交渉の勝ち負けなど関せず自ら厳しい目標を負って世界の範となる、これでいいじゃん。日本ぽく、サムライぽい。ダメ?

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写真はバルセロナの市場。


2008年11月20日木曜日

iruka現状アップデート


ここのところiruka創業に関することを全く書いてませんでした。
実はコバヤシはもう自転車事業をやめて物書きに転向しようとしてるなんて見方もあったようです(笑)。

irukaはですね、今はかなーり地味な作業を行ってます。
台湾の製造会社との打ち合わせの結果、外見と折りたたみ機構を変えずによりシンプルで高強度の構造&製法を考えるというのが現状の課題。
で、いくつかアイデアを考えつきまして、コンピュータで3D化&強度解析するために寸法を入れた手書き図面などを作っているところ。
日がな一日机に向かって、図を描いたり、紙を切り貼りして手作り3D化したり。斜辺の長さを出すためにピタゴラスの定理を久々に使いました(笑)。
この作業を今週で終えて来週からモデリングと解析に取りかかり、その後たぶん年末か年明けに台湾の製造会社を再訪。

製造業、時間かかります。
でも製造業経験者や自転車業界の人と話すと「あなたは順調ですよ」と言われる。
そんなもんかな。

irukaたん、まだ水中深く潜航中ですが元気に泳いでます。

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写真はスペインのコルドバ、ローマ橋の上にて。


2008年11月19日水曜日

まいりました


昨日の日経夕刊一面「新規上場企業数が激減」。

新規上場、面倒なのでIPOと書くが、2008年は50社程度にとどまる見込みと。
前年比でも6割減、オプトが上場した2004年(170社ちょっと)に比べると実に7割以上減。

そんな中、

以前僕が「うまくいくはずない」的なエントリを書いたグリーが上場。
基準期で売上29億・経常利益10億、今期「第一四半期で」売上20億・経常利益14億。上場時価総額700億。

とてつもなくお見事です。。
私が悪うございました。。。
グリーさん、上場おめでとうございます。

これで懲りて一般論的なことばかり書くようになっちゃうと面白くないので、引き続き独断的な文章も多く書いていきたいと思います(笑)。

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写真は坂の街リスボン。道路上に見えるのはケーブルカーの線路。さすがに自転車は少なかった。


2008年11月17日月曜日

オプターOB会


先週金曜夜、古巣オプトのOB会が開催されました。

30人以上が集まる盛会ぶり。僕は卒業する時に「OB会長やります」と宣言していたのにその後何もしておらず後ろめたく過ごしていたんだけど(笑)若手諸君が幹事として活躍してくれました。

自分がいた会社だからというわけではないけど、やっぱりオプターはいい奴が多い。まじめで一生懸命で仕事好きで、ほとんどの奴がちょっと不器用かシャイのいずれかまたは両方(笑)。
会社というのは法的には株主のものだが、本質的には社員そのもの、社員の集合体が会社なんだよな、と改めて思った。

めちゃめちゃ楽しかった。
幹事やってくれたみんな、どうもありがとう。
次回は僕も働きます。

次は現役との交流会とかやったら面白いかな。

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写真はアルハンブラ宮殿にいた猫。かわいすぎ。君、自分がかわいいの自覚してやってるだろ。


2008年11月13日木曜日

シェスタと経済


スペインで驚いたのが「シェスタって本当にあるんだ」ということ。
 →Wikipedia: シェスタ
一部にしか残ってない古い習慣かと思ってました。

午後1時半くらいから4時頃まで、人々はワインを飲みながらゆっくり昼食をとる。その間、会社も店もながーい昼休み。

その分終業は午後8時頃と遅いけど見たところ会社員は残業なんかしてないし、午前中もおやつ休みでカフェにわらわら集まってくるし、日本と比べたら労働時間は実質半分くらいじゃなかろうか。

経済成長なんかよりも美味しい食事とワインこそ人生さ、みたいな価値観もアリだよなーなんて思いながら経済指標を調べてみたらびっくり。

GDP(2007年 IMF調査)
日本4兆3838億ドル
スペイン1兆4390億ドル


一人あたりGDP(同)
日本3万4312ドル
スペイン3万2066ドル


GDP総額は日本の3分の1程度(人口も3分の1)だが、一人あたりGDPでは大差がなくほぼ同等。
物価差と労働時間を考慮すると、これはもうスペイン人の方が日本人より「豊か」であると言ってよいだろう。

もちろんこれだけでどちらが良い国かなどと論じるつもりはないが、事実であることは確かだ。
生産性の低さは我々民間の責任によるところが大きいが、国の現状をファクトとして国民に正確にわかりやすく伝えるのは政治の役目。
日本の政治にはビジョンがないと言われるが、「こうなりたい」というビジョンの前に「今はどうなっている」というファクトデータの共有がない。だから美しい国だかうまし国だか、何も言ってないに等しいスローガンしか出てこないのだ。

だいたいなー、2兆円の定額給付だとかいう死ぬほどアホな政策が(以下略)

今日はこの辺りにしておきます。

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写真はバルセロナの教会にて。ああ、マリアさま。


2008年11月11日火曜日

<読後感想>強欲資本主義 ウォール街の自爆


旅行中に読んだ本です。

強欲資本主義 ウォール街の自爆(神谷秀樹 文春新書)


今まで「すべての経済はバブルに通じる」など他の本でサブプライムローンの成り立ちやバブル崩壊に至った経緯はわかっていたつもりだが、根本の行動原理、すなわち「なぜ投資銀行がそのような行動に走ったか」が今一つピンと来ていなかった。

僕が仕事上知る投資銀行の人々というのは、M&Aや資金調達の助言でフィーをとるコンサル仕事の人たち。賢げだしバランスシートも小さくて済みそうだし「投資銀行は巨額の負債を負って自らが投資家として積極的にリスクをとっていた」と言われても実感が湧かなかったのです。

それが、この本で一発で腹に落ちました。

M&A助言などいわゆる投資銀行業務は労働集約的で手間かかる

面倒なので人の投資に助言するだけじゃなくて自分たちでも投資してみた

儲かった

より儲けるためにはバランスシートを大きくして運用額を増やせばよい

★投資銀行は商業銀行と違い自己資本比率の規制を受けないので負債を大きくできた

で、さらに儲かってトレーダー部門が花形になった

★伝統的な投資銀行業務は不採算部門として傍流扱いになった(ゴールドマンなどでもフィー収益は全体の一割ほどしかない)

トレーダーは利益を出せば巨額の報酬を得るが損しても最悪クビになるだけ 再就職先はいくらでもあるからリスクをとらない奴はバカ

リスクテイクバブルが発生した

特に★の部分が目からウロコ。つまり僕の思い込みは完全に古かった。ソフトバンクを未だにソフトウェアの卸売業と考えていたみたいなものか。

「当世きっての頭脳の集まりである投資銀行が、なぜ過去に学ばずバブルを招いてしまったのか」みたいな議論があるが、答えは非常にシンプルで「市場は欲望で動いているから」。
人の世というのはシンプルだからこそかくも難しい。わかっているようでわかってないことだらけ。つか、わかっていてもそうならない。
全然関係ないけど、筋肉痛って何なのかもわかってないんだって。

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写真はセビーリャの大聖堂にて。神よ。


スペインから帰国


スペインから帰国しました。
ポルトガルの首都リスボンから入り、セビーリャ、グラナダ、コルドバ、そしてバルセロナと回って来た。

外国に行くと、当たり前なんだけど、使われてる製品のブランドが日本とは大きく違うことが多くて面白い。

スペインでは、自動車はトヨタやメルセデスももちろん走っているけど、ヒュンダイ、キアといった韓国車とフランス車が日本よりも目立って多い。フォードなどアメリカ車も日本よりは多いか。GMが四半期で売上が3兆円(3000億円の赤字だが)あると聞くと日本ではピンと来ないんだけど、日本以外ではそれでもまだ売れているんですね。

携帯電話はノキアが圧倒的。iPhoneもアメリカほどではないけど日本よりは多く見かけた感じ。携帯電話の使い方自体、日本のようにメーラー/ブラウザとして使っている人はほぼ皆無なので、iPhoneの登場による「常時接続ライフスタイル」のインパクトは日本より格段に大きいだろう。

他にもいろいろあるけど、自転車では特にバルセロナでブロンプトン(イギリス製折りたたみ車)を多く見た。体感的には東京の2-3倍という感じ。偏見だけどスペイン人=豪放磊落=折りたたみ車など乗らないという先入観があって、折りたたみ車の中でもコンパクトさが売りのブロンプトンが多いというのが意外だった。

公営民営ともにレンタル自転車が充実していて、セビーリャとバルセロナでは自転車を借りて走り回ってきた。以前にもオスロで同じシステムを使ったけど(知る限り他の都市ではパリ、ブリュッセルにもある)ヨーロッパの公営レンタル自転車は非常に合理的で便利。日本でもぜひと思うんだけど、別の機会に紹介します。

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写真はバルセロナ近郊のモンセラットという山腹の街にて。崖の先っぽにあった金属製十字架。


2008年10月29日水曜日

景気対策でCO2バラマキ?


本日のニュース:

政府・与党が策定を進めている追加景気対策に盛り込む「生活対策」の柱として、休日に全国の高速道路を1回1000円の定額で走り放題とする新たな料金割引案を検討していることが29日明らかになった。

景気対策しなきゃという気持ちはわかる。でも、これはないだろう。

今の経済情勢では先行き不安感が解消されない限り財布の紐は緩まないだろうし、よしんば効果があって車の交通量が増えたらより長期的な課題である環境対策にはマイナスにしかならない。
総額5000億円を充てるそうだが、どうせ遣うなら景気を短期的に刺激しつつも(バラマキは景気対策にならないというのは半ば定説だが)長期的な課題である環境問題、医療問題、教育問題などの布石にもなる政策を考えないといかんだろう。
やっぱり日本はトヨタなど自動車業界のロビーが強すぎるのか。

なんか腹たってきたのでスペイン行ってくる。
今晩出発、アンダルシア地方を中心に回ってきます。ネット環境があって気分がのったらブログ更新するかも。

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写真は再び御宿の海。
浜寄りから部原方向を望む。


2008年10月27日月曜日

なぜ折りたたみ小径車か その4


都市部での自転車利用促進を考えたとき、ボトルネックの一つが駐輪スペースの問題だ。
自転車通勤したいけど駐輪場がない、という人は多い。

僕の自転車通勤経験でも、赤坂には割と大きな駐輪場があったがオフィスから遠く、大手町にはそもそも駐輪場などなかった。
主要駅近くに大規模駐輪場があり、かつ繁華街ではヨーロッパの都市のように小さな自転車置き場が点在 、オフィス街では大規模ビルには駐輪場併設、というのが理想。
法律で一定規模以上のオフィスビルには駐輪場設置を義務づけるのなんて駐車場の一部をつぶすだけだから簡単だと思うが、まあ明日からすぐにというわけにもいかない。

そこで、折りたたみ自転車ですよ。

僕は前職オプト時代、毎日折りたたんでオフィスまで持ち込んでいました。
「役員だから誰も文句言えなかったんでしょ」と言われると否定できないんだけど(笑)、ただ考えてみたら、オフィス内に折りたたみ自転車専用置き場を作るのはさほど非現実的ではないと思い至った。

日本でもっとも売れているハイエンド折りたたみ自転車であるドイツのBD-1、折りたたむと長さ72cm×高さ62cm×厚み30cmまで小さくなる。

ここで、学校の下足箱の巨大化したバージョンを思い浮かべていただきたい。

正面から見た図
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この巨大下足箱に、自転車を折りたたんで収納する。

1台に必要なスペースは、内部の余裕を考慮すると奥行き80cm×幅40cm×高さ70cm程度。
この箱を上に3段まで積み上げるとすると、100台の自転車を収容するために必要な床面積は11m2(80cm×40cm×100台÷3)。
人が通るスペースを考慮して2倍の面積が必要としても22m2、わずか6.5坪である。

東京都心のオフィスで坪あたり家賃4万円としても総額26万円。1台あたりに割り戻すと2600円。
外出時の交通費や深夜帰宅時のタクシーが減るだろうから、元をとるのは極めて簡単だ。
マジで良くないすかね。

ちなみにirukaは現在の構想では折りたたみサイズが長さ77cm×高さ『50cm未満』×厚み『30cm未満』になる予定。
さらに省スペースになるので、さっきの箱で言うとたった4坪で100台収納できます。

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写真は午後3時くらいの空。かなり秋。


2008年10月24日金曜日

さて、これから



火曜に台湾から帰国しました。
後半の南台湾波乗りツアーも最高だったけど(笑)それは別の機会にするとして、本来の目的である製造パートナー探しについて書きます。

前回書いたとおり、今回は3社に会うことになっていたが、実際は大本命の某社ほぼ決め打ちでの訪台。その某社との会談結果は以下のとおり:

・irukaの折りたたみ機構とデザイン(appearanceという表現を使ってた。つまり外の見た目)は非常に良い
・しかし強度と量産コストを考えると内部構造と製法(今までの案は金属のトラス構造と樹脂ボードを組み合わせたもの)は全面的に見直す必要がある
・既に今あるオーダーが詰まっており、プロト製造に着手できるのは来年春
・それまでに設計を修正しよう&またすぐ台湾に来てくれ

100%理想どおりの展開とは言えないけど、新しいステージに足を踏み入れてテンション上がりました。

ただ、発売時期は確実に想定よりは遅れる。
僕の中では来年夏発売のつもりだったが、まあ無理ですな。。。
残念ではあるけど、クオリティ優先でいきます。
なにせ製品1種類しか出さない会社ですから(笑)。

・・・目下一番の心配は、発売までブログネタが続くかということ。

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南台湾では二日で10時間海に入っていた。
海での写真をたくさん撮ろうと思っていたが、休憩中も疲れ果てて全く撮らず。
ということで、写真は御宿の白亜に輝くホテルニューハワイ。ここは千葉ですが何か?


2008年10月19日日曜日

台湾再訪


台湾に来ています。

昨年春に台北サイクルショーという世界最大級の自転車展示会に来て以来2回目の訪台。
僕が成田から、デザイナーの梁さんが大阪から、コーディネーター兼通訳の橋本さんが上海からとメンバー3人めいめいが台湾に集結し、一昨日と昨日で製造パートナーを探すため工場を回る。

3社と会ったが、意中の本命は折りたたみ自転車・小径車専門の某社。
その某社とは昨日半日以上かけてミーティングさせてもらったんだけど、概ね良い結果と言っていいかなーーー。
100%期待どおりではないけど、それは望み過ぎというもの、と思う。
詳しくは後日改めて書きますが、課題が浮き彫りになりかつその解決策の示唆をもらった。
技術力・企業力・人の魅力など全てにおいて群を抜いており、ここと仕事をしたいと強く感じた次第。
そう言えば生まれて初めて英語でプレゼン。英語もっとうまくなりたい。。。

本日は他の2名と別れて台北駐在の先輩一家と昼食をご一緒した後南台湾に移動し、海沿いの街ケンティンに到着。サーフショップ2階の簡素きわまりない一室でブログ更新中です。
明日から2日間波乗りしてから帰国するんだけど、何気に早く帰って某社とのミーティング結果を元に仕事したいかも。
いやでも、ここは目の前の波に集中するぞ。

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写真はケンティンの屋台。
身の丈ほどもあるソーセージを抱えた力士が呵々大笑しているが、気でもふれたのか。
ちなみにおでん屋の屋台です。


2008年10月15日水曜日

なぜ折りたたみ小径車か その3


折りたたみ小径自転車が街乗りに適している、ということを続けます。

車輪が小さいことは、停止発進・減速加速が容易であることに加えてもう一つ副産物がある。

それは、全長が短くなること。

20インチ車と26インチ車を比べると、車軸間の長さ(ホイールベースという)は同じでも、全長は車輪が小さい分30cmほど短くなる。

・小回りがきく(路地を走る時やUターン時など)
・人ごみの中を引いて歩くとき楽
・駐輪スペースが小さくて済む

いずれも都市部においては無視できないメリットだが、特に3つめの駐輪スペースのメリットは大きい。
小径であるだけでもスペースを見つけるのが容易になるが、さらにブロンプトンのように半分折りたたんだ状態で駐輪できると、全長が26インチ車の半分ほどになる。
僕もブロンプトンを持っているが、混雑した自転車置き場でも隙間に入るし、歩道上でも電柱の陰など通行の邪魔にならないよう駐輪できて非常に便利だ。
irukaでもこの駐輪ポジションを採用予定である。

駐輪スペースについて書き出すと長くなる。
都市部における自転車利用促進を考えると、駐輪スペースは最大のボトルネックかもしれない。
折りたたみ自転車と駐輪について、回を改めて書きます。

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さて明日から台湾。
製造工場を回ってパートナーを探しに行くわけだが、せっかくなので後半は南台湾に行って波乗りしてくることに。両方とも楽しみです(笑)。
写真は一昨日の御宿の海。ヒザモモたまに腰。


2008年10月14日火曜日

なぜ折りたたみ小径車か その2


折りたたみ小径自転車が街乗りに適している、ということを書く。

僕の現在の通勤経路は江戸川橋から表参道まで自転車で30分、約6kmの道のり。
その間、信号が10カ所。
平均すると3分に一回、600mに一カ所の頻度である。
信号がない裏道でも交差点で一時停止したり、人や車を避けるために徐行したり、かように都市部での走行は停止発進・減速加速が多い。

科学的には「転がし抵抗が小さい」というらしいが、車輪が小さい方が漕ぎ出しが軽く、かつ止まりやすい。
つまり、停止発進・減速加速の性能については、実は小径車の方が通常の26インチ以上の自転車より優れているのだ。
(かといって、小さ過ぎると前回書いたとおり別の問題が出てくるので、やはり16〜20インチが最適)

僕が車径20インチのDAHONで走っていてロードやピストに乗ったメッセンジャーたちと信号待ちで並ぶと、スタートダッシュは僕の方が速い。
もちろん加速がつくとあっと言う間に追い抜かれるが、また次の信号で並んでしまう。
街乗りとはそういうものだ。

ストップ&ゴーが多い都市部において俊敏な走りを楽しめる、これが小径車である。
実は副産物がまだある。次回に続く。

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写真は御宿、朝の海。今週末は波は良くなかったけど天気が良くて気持ちよかったです。


2008年10月10日金曜日

小さいにもほどがある



良い自転車は車輪が小さくても速い、ということを書いた。

だが、小さいにも限度がある。

例えばこんな自転車
http://www.a-bike.co.uk/store/home.php

A-BIKEというイギリス生まれの折りたたみ自転車だが、僕が知る限り、折りたたみサイズは世界最小と思う。
折りたたみ機構が秀逸でよくできた製品だが、走らない。
走らない、と言うと語弊があるか。
もちろん走るは走るが、遅い。坂も登れない。

この自転車は車径8インチ。
ペダル一漕ぎで進む距離は推定4m弱と、ママチャリよりかなり遅い。
ギアを2段階にすることでギア比を稼いでいるようだが、いかんせん車輪が小さ過ぎる。

車輪が小さすぎることは、遅いこと以外にも安全性の点で問題が出てくる。

・段差に弱い
・衝撃に弱い
・ハンドルがふらつきやすい(「クイック」という)
・左右不安定になりやすい

身長170cmの大人なら高さ50cmの障害物を簡単に乗り越えられるが、身長100cmの子供には大変。段差に弱いとはそういうこと。
車輪が小さいとタイヤの容積も小さい、すなわち中に入っている空気の量も少ないので衝撃がよりダイレクトに乗り手に伝わってしまう。
詳しい説明は省略するが、重心の高さや接地面積などの影響で、車輪が小さければ小さいほど安定性は損なわれる。

僕が乗るDAHONは車径20インチ、irukaは18インチを予定しているが、スピードも出て安全性も問題ない車径は16インチ以上だろう。

A-BIKEのように16インチよりも小さい「極小径車」にも、家から駅、駅からオフィス、工場内、倉庫内・・・など平坦で数百mの移動であれば利用場面はある。
それはそれですばらしいと思うが、irukaは乗り手の行動半径をもっと広げたいのだ。

次こそ、街乗りにおける小径車のメリットを書きます。

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ここ数日、気候も天気も良くて昼休みが長くなりがち。
東京タワーまで走ってみました。ってオレはおのぼりか。
表参道から東京タワーなんて自転車だとあっと言う間よ。


2008年10月9日木曜日

折りたたみ自転車は遅いのか?


街乗りにおける折りたたみ小径自転車のメリットについて書くつもりだが、その前に良い機会なので誤解を解いておこうと思う。

「折りたたみ自転車は、車輪が小さいから漕いでも漕いでも進まない」

自転車のスピード、すなわちペダル一漕ぎで何メートル進むかは、車輪の大きさとギア比で決まる。
ギア比とは、一回クランクを回したときに後輪が何回転するかのこと。

一般的なママチャリは車輪径26インチなのでタイヤ1周の長さは206cm、ギア比は2.3程度。
ペダル一漕ぎで進む距離は、206cm×2.3=4.7m となる。

僕が今乗っているDAHONは車径20インチで周長136cm、ギア比は9段変速のトップだと5.0だ。
同じく、ペダル一漕ぎで進む距離は、136cm×5.0=6.8m

6.8m?

そう、タイヤは5分の4弱の大きさなのに、一漕ぎで進む距離はママチャリの1.5倍。
一般的なクロスバイクは一漕ぎ7.0mジャストほど、ほぼ同等のスピードと言ってよい。

ポイントはギアだ。
僕のDAHONはシマノの「Capreo」という小径車専用ギアが使われている。
BD-1やブロンプトンなど他のハイエンド小径車も、小径車専用に開発された高いギア比のパーツを使っている。
だから、速い。

ところが、街で見かける折りたたみ車のほとんどは、ママチャリと同じく低ギア比だ。
なぜなら、その方が安いから。

ドンキなど量販店に行くと、驚くような安値で折りたたみ自転車が売られているが、まあ有り体に言ってしまえばほぼ全て粗悪品だ。
素材もパーツも安いから、遅く、重い。ヒンジが劣悪で折りたたむのも苦労する。
遅いから乗らない、乗らないから錆びる、ますます乗らない。重いし折りたたみにくいから、持ち運ぼうなどとも思わない。
こういった現実が表題のような誤解を生み、かつ「折りたたみ自転車を折りたたんでる人を見かけない」ということに結びついている。

残念なことだが、「悪貨が良貨を駆逐する」というとおり至極自然な流れではある。
良貨側、すなわちハイエンド製品の供給者は(特に日本では)今までのように「こんなの間違ってる」とブツブツ言ってるだけではダメだ。
イルカも早く供給者側として、行動を起こしたいと思います。

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写真は渋谷近くの神社。鳥居が好きなんだけど、前世は神主か。


2008年10月7日火曜日

なぜ折りたたみ小径車か その1


2回続けて、自転車がいかにすばらしい乗り物かを狂信的に(笑)書いた。
とはいえ、自転車にも弱点が、それもトレーニングを積んでいない普通の人々(僕もその一人)にとっては致命的な弱みになる点がある。

1. 長距離移動
2. 登り坂

どれほどの距離をもって長距離と呼ぶか、どれほどの勾配をもって登り坂と言うかは個人の主観によるが、まあ普通の人であれば、一日に50km走ったら相当疲れるし、1°か2°の勾配でも5分も漕ぎ続けるとかなりきつい。
自転車の動力源は人力なので、CO2は排出しないかわりに、持続力・最大出力とも機械には大きく劣る。
100km200km走るのは当たり前、山越え峠越え大歓迎という本格的な自転車乗りの人でなければ、やはり自転車だけで全ての移動をこなすのは無理だ。第一、舗装路以外の場所では走れないし。

であれば、都市部など比較的平坦な舗装路に網羅されたエリアでは自転車を、その間の移動は自動車や電車、ときには飛行機や船など他の交通機関を組み合わせて利用するのが合理的だ。

自転車を電車などで持ち運んで乗ることを「輪行」と言う。
僕はこれまで横浜、湘南、外房、長野、東北、しまなみ海道(中四国)などを輪行してきたが、やった人はわかると思うけど、本当に楽しい、すばらしい旅になりますよ。
旅、などと大げさに言わずとも、車のトランクに自転車を積んで日帰りでドライブに出かけるのでもいい。
行動範囲が広く、深くなる。

さあ、輪行したくなってきましたね?

ここで注意事項。
日本では、自転車は折りたたむか、さもなくば解体しないと電車には持ち込めない。
自動車には解体せずに乗せようと思えば乗せられるが、専用のキャリアが必要だし括り付ける作業も大変だ。
折りたたみ自転車なら一発クリアです。

・・・さあ、折りたたみ自転車がほしくなってきましたね?でもiruka発売までちょっと待って(笑)。

今回は持ち運びの観点で折りたたみであることのメリットを書いたが、そうはいっても輪行なんてイベントごと。日常は街乗りですね。
ところがこの折りたたみ小径車、街乗りでも思わぬ副産物がある。
それを次回。

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写真はノルウェーのとある駅だが、ホーム上に自転車があるのがわかるだろう。
ヨーロッパの多くの国では、自転車のまま乗り込める車両があったり、写真のようにホームまで自転車を乗り入れられたり、自転車と公共交通機関の親和性が非常に高い。
実にすばらしいが、ただ実際に目にしてみると、さすがに自転車のまま電車に乗るのは乗り降りが大変だったり座れなかったり、気楽なことではない。
やはりどの国でも、「常に自転車と共に行動するライフスタイル」には、折りたたみ自転車が最高のソリューションだと思う。


2008年10月6日月曜日

なぜ自転車か その2


前回、乗り物本来の価値である「望んだときいつでも、目的地に早く到達する」という観点において、都市部では自転車は最強の乗り物であると書いた。
では、地球環境の観点ではどうか。

容易に想像がつくとおり、自転車はやはり最強だ。

まず、エネルギー効率。
乗り物別の、自重1kgを1km移動するのに必要なエネルギー量は以下のとおり。

自転車+人0.15kcal
旅客機0.6kcal
0.75kcal
自家用車0.82kcal


ご覧のとおり、自転車の数値は圧倒的に高い。
自動車と比べると5倍以上の効率の良さだ。
電車はデータがとれなかったが、自転車と同程度と推定される。

もっとも、いくらエネルギー効率が悪くても、環境に負荷を与えないエネルギーを使うなら何の問題もない。
では次に環境負荷、ここでは二酸化炭素排出量を見てみる。
以下は、人間一人を1km運ぶのに排出するCO2排出量の比較。

自転車0g
電車19g
バス53g
バイク93g
旅客機111g
自家用車175g


人力を動力源とする自転車は、当然ながらCO2を排出しない。
電車と自転車はエネルギー効率では同等だが、CO2抑制の点では自転車に軍配が上がるわけだ。
それでも電車は自動車の10分の1近い数値で、ここでも自動車の非効率さが一目瞭然である。
メーカー各社はハイブリッド車に注力すると打ち出しているが、CO2排出量はガソリン車より2-3割小さくなるだけだ。言い方は悪いが焼け石に水だろう。

もうこれ以上、自動車中心の社会を続けるのは不合理だ。というか無理だ。
石油だっていつか枯渇する。
自動車製造業は日本の国家産業というべき存在だからなかなか表に出てこないが、コンパクトシティ化(都市をコンパクトにして職住近接にし、都心への自動車の乗り入れを制限するかわりに自転車と電車・バスのインフラを強化する政策→別の機会に詳しく書きます)の流れは必然であり必須だと思う。

・・・環境政策と都市政策に話が拡散しそうになったが、それはまたの機会に書くとして、やはり自転車はエコの観点でも最強の乗り物なのだ。

さて、読み返してみるとまたも自転車fanaticぽい文章展開になっているが、僕だって自転車の弱点はわかっていて、自動車もなくせないことは理解しています。
次回は自転車の弱みを検証しつつ、なぜイルカは小径折りたたみ車を作るのか、の巻。

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写真はドイツのネッカー川沿いにあった菜の花畑。ヨーロッパは自転車インフラが充実している。


2008年10月5日日曜日

なぜ自転車か その1


これから何回か、irukaのBig Pictureについて書いてみたいと思います。
今日はまず、なぜ自転車か、について。

いきなり書くと唐突かもしれないが(笑)自転車は理想的な乗り物である。
特に「比較的平坦な舗装路に網羅された十数km四方の区域」という条件においては、最強の乗り物だ。

「比較的平坦な舗装路に網羅された十数km四方の区域」の代表は、都市部だ。
「最強」とは「望んだときいつでも、目的地に早く(速くではない)到達すること」において、だ。
これは乗り物に求められる最も本質的な価値だろう。

自動車と自転車どちらが早く目的に着くかという競争をテレビなどで見かけるが、都内の10km程度の移動であればほぼ例外なく自転車が勝つ。
電車と比べても、僕のこれまでの自転車通勤は3パターン全ての経路で電車より早い。
つまり自転車は、都市部でもっとも早い乗り物である、といえる。

自動車と比べると渋滞の影響がないこと、一方通行や進入禁止などの規制がなくほぼ全ての道を走れることが、電車やバスと比べるとドアtoドアで移動できること、時刻表などなくいつでも移動できること、乗り換えなどなくノンストップで移動できることがその要因だろう。

これって「自由」ということじゃん。
自転車は、自由だ。
だから速く早いのだ。

ちなみに、街中での自転車の平均的な速度は信号待ちなども考慮すると時速12kmほどだが、東京駅を中心とした12kmの地点は東が亀戸・大島あたり、西が永福町・下高井戸あたり。
東京のような大都市でも、都心はもちろん周辺部まで、自転車で無理なくほぼ全域をカバーできる。

そんな乗り物が、免許不要、燃料も不要、維持コストほぼゼロで乗れてしまう。
自動車のように持ってるだけで月10万円近くものお金はかからないし、免許をとるために学校に通って練習する必要もない。
自転車は乗り手を選ばない。
ここにおいてもまた、自転車は自由なのだ。

以上、瞳孔開きっぱ目キラキラみたいな、ちょーーっと狂信的にとられるかもしれないけど(笑)、僕の正直な思いだし合理的な考えであると思う。
次回は自転車と地球環境について書くつもりだけど、エコが絡むとさらにfanaticに見えそうなので注意します。
ただもちろん自転車にもいくつか決定的な弱点があって、その点も、その解決策も追って書いていこうと思います。

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まあ青筋立てて理屈言わなくても「自転車は楽しい、だから乗る」が広がるのが一番いいんだけどね。
写真は自転車通勤途中、青山の絵画館。走って、気が向いたら止まって、また走って、それが自転車。


2008年10月3日金曜日

Big Picture


次の台湾出張でうまく話が進めば、irukaはデザインから製造へ、第二フェーズに入る。
いわば二次元から三次元にステージが上がるわけで、当たり前だけど、まーー思い通りにいかないだろうな。
軸がブレないよう、良い機会なので改めてBig Pictureを書いておこうと思う。

僕の名刺の裏には、こう書いてある。

事業内容
小径折りたたみ自転車「iruka」の製造販売

ミッション
自転車で人と地球をよりハッピーにすること

ビジョン
ベンツに乗れる人が好んで自転車に乗る社会は、今とはきっと少し違う

実現の手段
「常に自転車と共に行動するライフスタイル」を広める


なぜ自転車なのか、なぜ小径折りたたみなのか、irukaはどんなポジションを狙うのか、など何回かに分けて書いてみたいと思います。

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古巣オプトでも、10月はそこかしこで新章突入の様子。
親しかった後輩が何人か、提携第二陣として電通に出向したり、起業や転職で卒業したり。新卒から直属だった部下が異動したり。
皆それぞれ新しいチャレンジを楽しんでくれれば、と思う。
写真はまったく関係ないけど自転車通勤途中の風景、神宮球場。


2008年10月2日木曜日

上海より帰還


上海から帰国しました。

「つけるか否か迷っている」とこれまで何回か書いてきた「ある機能」の部品メーカーとの打ち合わせだったが、結論が出た。

「ある機能」とは電動アシスト機能。

現時点の結論は以下のとおり:
①2009年に電動アシストなし版irukaを発売し、市場デビューする
②2010年を目処に電動アシスト付き版を出す

既製の電動アシストユニットはどれも重く大きく、そのまま搭載したらirukaの特色(になるはずの)持ち運びやすさを損なってしまう。
従って、つけるならばiruka専用に小型かつ軽量なユニット(モーター、バッテリー、センサー、コントローラ)を開発しなければならないが、今回お会いした上海の会社(名古屋で会った日本企業の現地子会社)が、iruka用のモーターを試作してくれることになった。

電動アシスト機能自体が僕の周囲でも賛否両論。ブログを読んでいただいている方も賛否両論と思う。
ここに至った背景や経緯は改めて書きます。

さて、とにかく、僕の中では非常に、もう本当にすっきりしました。
ということで次は、今月中旬の台湾出張でiruka本体の製造パートナーを見つけてきます。

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上海、圧倒されました。
無節操・無調和な都市開発、パチモンの嵐(一番大きな目抜き通り沿いの店で偽iPodが売られてたりする)など、まったくもって好きにはなれないが、地球上で今もっとも勢いのある街の一つであることは認めざるをえない。
共産党の国なのに街は完全に資本主義で動いている。一体どうやって国が運営されてるんだろう?素朴な疑問。
共産主義ぽかったのは、写真の、街角で見かけたポスターだけ。


2008年9月26日金曜日

新章突入(の、ちょっと前)


明後日から上海に行きますが、10月中旬の台湾行きも手配中です。
上海は部品メーカーとの打ち合わせだけど、台湾はiruka本体の製造の話。
製造請負の会社に図面を持ち込み、うまく話が進めばプロトタイプ製作に入る。

会社設立から半年弱、第二ステージ突入というところ。

楽しみ。

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秋ぽくなってきた。
オフィス近く(つまりは青山霊園)から六本木方向を臨んだ写真だけど、空が高くなったような気がしないでもない。


2008年9月24日水曜日

ガラパゴスでもいいじゃないか


先日かなり久々に、高校時代のテニス部同期と集まって飲んだ。

4人中2人がiPhoneユーザー(まあ一人はソフトバンク社員なんだけど)。
触らせてもらうと、やっぱり欲しくなる。購入意欲が二次曲線的に上昇。
一人が東芝のプロダクトデザイナーなので、irukaのデザインを見てもらおうとiPhoneからGmailにアクセスしてPDFの添付ファイルを見ようとしたが、開けない。
ここでいったん我に帰る。
良かった。翌日にでも買おうかという勢いだった。

というのは、数日後に気づいたのだが、iPhoneだと携帯サイトは見れないから「波伝説」など携帯の波情報が見れない。
波情報サイトは基本的にキャリアによるユーザー直接課金で成り立っているので、無料のPC版(これはiPhoneでも見れる)もあるはあるが情報量が著しく限られている。
これはちょっとなー。

携帯サイトも無料にしてしまったら、波情報サイトなんてユーザーの絶対数が少ないから広告収入だけでは絶対に成り立たない。
日本の携帯市場はガラパゴスとか言われるが、キャリアによるユーザー課金というのは、草の根的なサービスにとって実に秀逸なビジネスモデルだと思う。

アップル様、iPhoneで携帯サイト見れるようにしてください。
迷わず買います。

4年ぶりの再会だったが、話し始めるとブランクを感じない。
高校時代の、部活の同期というのはそういうものですね。

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写真はケニアのサバンナにて、君は誰だ。インパラ君かね?


2008年9月19日金曜日

イケてる名前 or NOT


「iruka」という名前の由来:
・自由、知性、俊敏のアイコンとして
・イルカが海原を滑るように移動するさまと、自転車が街を自由に走り抜ける姿を重ねて

なんだけど、もちろんマーケ的な視点からもふさわしい名前か検討した。
マーケ視点とはすなわち、ユーザーが覚えやすくて、愛情を抱いてもらえる名前かどうか、ということ。

多くのカテゴリにおいて、トップブランドの名前は下記の条件を満たしている(というのをアル・ライズ師匠の本で学びました)。

1-1. 固有名詞であること
1-2. 一般名詞であっても、事業とは全く関連がない語であること
2. 短く、発音も綴りもシンプルであること
3. 頭文字略称や頭文字と数字の組み合わせではないこと

ネットやITの業界を眺めるだけでも、成功例失敗例とも面白いほど当てはまる。
(IBM、Microsoftなど例外もあるが、数は少ない)

成功例(ここでいう成功はビジネス上ではなく、ユーザー人気の上で)
Google、Yahoo!、eBay、Amazon、Flickr、Skypeなどは1-1、Appleは1-2
YouTubeは1-1,1-2どっちとも言えそう

今イチ例
Auction.com、Books.com、eToys、Autobytelなど→事業そのもの、または特徴を表す一般名詞
BarnesAndNoble.com→長すぎ
MSN.com→頭文字略称

マイナーな言語の一般名詞を英語圏で固有名詞のように用いて成功する例もある。
Akamaiという会社があるが、これはハワイ語で「賢い」という意味。

さて、iruka。
2と3は文句なし、日本人にとっては1-2、外国人にとっては固有名詞に聞こえて1-1を満たすかなと。
濁音がなく、音がキレイな点もポイントだった。

オプト社員が僕を見て「イルカの小林さんじゃないですか」と(ニヤニヤしながら)言ったり、irukaの話を聞いた人の多くが「小林さんの自転車は〜」ではなく「irukaは〜」と言ってくれるのを聞くと、良いネーミングだったんじゃないかなと思っている。

もちろんネガティブな反応もあって、
・エコっぽすぎる
・柔らかで女性的な印象が強く、製品イメージを限定してしまう
これらは今後のマーケ戦略上の課題ですね。

でも概ね、というか、ものすごく気に入ってます。

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写真はケニアで見た木、バオバブじゃないし、なんて木だろ。


2008年9月18日木曜日

ニーズが先かプロダクトが先か


4月に会社を立ち上げて以来、irukaのコンセプトやデザインを見た人の数が徐々に増えつつある。
肯定的な意見もあれば、もちろん否定的な意見もある。

ここのとこ立て続けに数人、強烈に否定的な人に会ってしまい少々動揺しております(笑)。
まあ、その人たちは自転車業界の人なので、逆に良いことかなとも思う。

否定的な意見の代表は「ニーズなくない?」というもの。

ニーズは、たぶん今はない。
少なくとも顕在化はしていない。

irukaを通じて「常に自転車と共に行動するライフスタイル」を提唱するわけだが、通勤など自転車で都内を縦横に走り回ったり、折りたたんで電車に載せて旅に出たりという生活は、一部の人以外は想像もしたことがないだろう。
だから、プロダクトを通じて新しいライフスタイルを提示し、ニーズを創り出さねばならない。

ユーザーの声を無視してはいけないが、ユーザーの声を聞くだけではすばらしい製品はできない。
ユーザーは、今まで存在しないもの、今まで体験したことがないものには意見など言えないのだから。

「未来を予測する最良の方法は、未来を発明することである」
(The best way to predict the future is to invent it.)

とはパソコンの発明者の一人であるアラン・ケイ氏の有名な言葉だが、勇気が湧きます。

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写真はケニアのサバンナの日暮れ。広かったなあ。


2008年9月16日火曜日

テニス復活への道(渋滞中)


テニスを復活しようと目論んでまして、週一以上は練習し、試合にもボチボチ出始めている。
昨日は川崎市民大会35才以上シングルス。

初戦は社会人初心者らしき人で楽勝と思ってたら、しこられまくって大苦戦。
これで負けたら蒸発しようと思ったが、なんとかタイブレで逃げ切る。

二回戦は第一シードの昨年優勝者。2-8で負ける。
確かに強い人だったけど、もうちょっと何とかなったなー。

ということで宣言。
草トーでもなんでも、何かの大会でシングルス優勝するまで絶対やる。
と、心折れないための宣言でした。

そして本日は全身がありえない筋肉痛。
昼休みを長くとってマッサージに行こうと思います。

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写真はケニアで気球に乗る前、サバンナの夜明け。


2008年9月11日木曜日

上海へ


月末に上海に行くことになりました。
かねてから悩んでいる「ある機能」の開発メーカーの現地工場を訪ねる。

というわけで航空券とホテルを予約したんだけど、前職時代は役員秘書がやってくれてたので、自力で海外出張を手配するのは恥ずかしながら初めて。

同行者の一人が大阪から、僕は成田から行くのだが、最初に電話した格安大手某H社は「大阪発は違う電話にかけろ」&「行きたいパックツアーを言え」の一点張りでホスピタリティの「ほ」の字もないため途中でブチ切る。
当初の予定は連休に絡む日程だったためか他の代理店でも席を確保できず、やむなく候補日変更。

またイチからやるのは面倒なので、Googleで「出張手配」と検索し、一番上の会社に問い合わせてみる。

結果:一発確保&ウルトラスムーズ

他の総合旅行代理店とはスピードもスムーズさも雲泥の差。
ものの2-3分の電話やりとりだけで、20分後には完璧な行程案と見積もりがメールで届きました。

教訓:フォーカスばんざーい。ばんざーい。ばんざーい。

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写真はふたたびアフリカ。ケニアのマサイマラ国立公園で、気球の上から。
中央下に映っているビックリマークみたいのは気球の影。


2008年9月10日水曜日

池袋家電戦争(に、ようやく気づく)


先日、ちょっとした買い物があり池袋東口のビックカメラへ。
入ってみると以前よりなんだか横に広くなっており、レイアウトも大幅に変わっている。
エスカレータも上りしかなかったのが下りもできていて、使い勝手が良い。

買い物を終えてレジでポイントカードを出すと

「お客様、当店はヤマダ電機でございます」

隣にあるからわかんなかったよ。
紛らわしいな。

と、帰宅してから確かめるとヤマダ電機もう一年前に開店してたのね。。。

家電業界、全く知識がないですが、見てみると業界一位のヤマダ電機より、五位のビックカメラの方が時価総額が僅かながら大きい。
ヤマダ電機の方が純利益額は6倍大きく、利益率も倍近く高いのに、なぜか。
ちょっと研究してみようかな。

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写真は最近よくテニスの練習に行く公園の野球グラウンド。
夏の終わりの野球場って侘び寂びがあると思う。


2008年9月8日月曜日

マッサージとクライアントファースト


先週木曜はirukaに搭載すべきか悩み中の「ある機能」を司る部品の開発メーカーを訪問。
岐阜の会社さんだが先方のご厚意により名古屋で会うことになり、新幹線で名古屋を日帰り往復。
出張は非常に有意義だったが翌日異常に肩がこり、オフィス近くのマッサージへ。

僕としては、こっている肩甲骨内側をダイレクトに強く押してほしいのだが、その店はどうも二の腕など周辺部をほぐすことに時間をかけるマッサージスタイルで、なかなか思ったとおりに揉んでいただけない。
うーん、もどかしいなあ、もちょっと肩をほら、強くさ、などと思っているうちに眠ってしまう。

終わってみると、こりは見事に消えている。
Good Jobではあるけど、ちと欲求不満。

前職オプトでは「クライアントファースト」を標榜していたが、

・こりは消えないけど、お客の意向どおり揉む店
・お客の意向には背くけど、こりは消える店

どちらがクライアントファーストなのだろう。
肩こりは嫌だけど、マッサージの気持ち良さを思うと根治してしまうのも寂しい。

irukaは自転車愛好家ではない層をターゲットに考えている。
「自転車?自動車の方がいいなあ」(=マッサージは強く押せ)と言ってる人たちに「自転車最高ですよ」(=強く押すより周辺部ほぐす方がいいんですよ)と訴えるということだ。
環境にいい健康にいいと理屈で攻めてもダメで(理屈も必要だけど)、感性に訴えるカッコ良さとかイケてる感を醸成しないといけない。

--
日曜、なんだかやけに体を動かしたいが波もテニスの約束もない。
近所の区民プールに行き、1km泳ぐ。
外に出ると夕立。ままよと雨中に自転車を漕ぎ出す。
という直前の写真。


2008年9月2日火曜日

頭いいなー その2


最近「頭いいなー」と思ったこと、その2「ビューティフルピープル」。
デンマーク発祥で10カ国以上で展開されている、「美しい人」のみが入ることができるというSNSです。

入会システム自体がこのサイトの本質を表している。
1. 自分の写真とプロファイルをアップする
2. 既存の会員が審査し、72時間以内に一定数以上の承認が得られれば合格(一定数に満たなければ不合格 ただし再チャレンジ可)
3. 30日間2500円の会費を支払って入会

どうすればSNSでユーザーがお金を払ってくれるか、考えに考え抜いたんでしょうねー。
会員になること自体がステイタスで、そのステイタスを維持するには会費が必要という点で、クレジットカードのゴールドカードやプラチナカードに近いビジネスモデルか。
ただ、入会審査を既存会員に委ねることで、クオリティと会員の優越感を維持している点、頻繁なログインを促すインセンティブになっている点でさらに強力。
ホント頭いいなーと感心します。

現在全世界で12万人の会員がいるそうで、上記の会費から単純に計算すると年間の会費収入は36億円になる(長期ディスカウントもあるようなのでもう少し少ないだろうけど)。
mixiは会員数1400万人で年商100億円。
会員一人あたりの収益性で考えると、mixiの40倍以上の効率である。

Google Trendsで見てみると、2008年の「ビューティフルピープル」の最大検索ボリュームはmixiの30倍近く、GREEの40倍以上ある。「オリンピック」と比べても4倍以上。
確実に注目を集めているが、ネット業界の人、特にSNSの運営サイドにいる人による分析やコメントを見たことがない。
話題にしてはいけないという不文律でもあるのかな。

ただまあ、好き嫌いで言ったら僕は嫌いだけどね。
自分がイケメンじゃないというのもあるけど(笑)
「一部の人だけのクローズドな世界で優越感を味わう」というのは生理的に大嫌い。

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写真はケニアの象です、象。子象がかわいすぎる。


2008年9月1日月曜日

設計会議


金曜は設計のミーティングでした。
大阪在住デザイナーの梁さんに加えて、台湾の工場に行く際の通訳候補の方と、折りたたみ自転車好きの友人の4名で実施。

やっぱり会議は3人以上5人以下がいいですね。
イケてないアイデアがすっきり消えて、イケてるアイデアがより強化される。

2人きりだと、僕もどちらかというと弁が立つ方なので(笑)自分でも薄々今イチと思ってるアイデアでもつい押し切ってしまいがちだが、3人以上いれば誰かがポツリと「イケてないよ」と言ってくれる。
かといって、大人数の会議の非効率性は言わずもがな。司会のスキルでアウトプットには死ぬほど差が出るし(前職では管理職向けに「司会道」というファシリテータ研修の講師をしてました)、その場合は誰か優秀な人間が一人司会にほぼ専念しなければならない。

今回も僕が出したオプションパーツのアイデアにばっさりとダメ出しが入り、同時にすばらしいインスパイアがあった。
効率的というわけではないが、生産的でした。

さて、iruka本体の設計はと言うと、現バージョンのデザインはかなり熟成されてきており、僕が決心さえすれば明日にでも台湾に飛んで製造委託先の工場を探しに行ってもよいところ。
僕が決心、というのは先日のエントリでも書いた「ある機能」に関して決断できていないから。
今週はその「ある機能」のリサーチに専念し、結論を出したいと思う。

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写真はケニア編第二弾。チータ親子ですな。インパラ狩りに失敗し、呆然と立ち尽くす姿。弱肉強食だぜ。


2008年8月29日金曜日

ラーメンフォーカス


引き続きラーメンの話題。
最近はそうでもないですが、昔はラーメン死ぬほど食べてました。
My bestは二郎(三田)か六角家か。悩ましい。

フォーカスを失ったラーメン屋で残念なのが「天下一品」。

ラーメン自体は非常に個性的で美味しいのに、「唐揚げ定食」「豚キムチ定食」などインフレのように増え続けるメニュー群を眺めて食べる天一ラーメンは、確実に昔より美味しくないと感じてしまう。
天一よ。定食は餃定までだ。

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雨続きで写真も撮れぬ。
というわけでケニアの写真。マサイマラ国立公園にて。空の右半分がグレーになってるのは、地平線の向こうの雨。


2008年8月28日木曜日

頭いいなー その1


僕は行ったことないけど、最近雑誌か何かで知った「一蘭」というラーメン屋についてです。
博多発祥で大阪や東京にも進出しており、それなりに評判も良く繁盛している様子。

でですね。頭いいなーと思ったのが、全ての席が隣席と板で仕切られて半個室状態になっていること。
「味集中カウンター」と呼ぶそうで、サイトを見ると「周りが一切気にならないため(中略)ラーメンの美味しさをより深く味わっていただけます」とある。

なんだけど、真の狙いは

 複数名で来た客をバラけさせること

でしょ。

外食業界も戦略的な人たちは多いようで、この店もメニューはラーメンのみという典型的なフォーカス戦略をとっている。
単品フォーカスは行列ができるような繁盛店になるためのMust戦略だが、弱点は「客単価が上がらない」こと。
サイドメニューのクロスセルによる単価積み上げがないし、酒類の出も限られる。
となると、利益最大化のためにできるのは「回転率を極限まで高める」こと。

回転率向上の最大の敵の一つが「空席数と人数のミスマッチ」。
お二人別々でしたらすぐにお座りいただけますが・・・に対して、ふにゃけたカップルが「隣じゃないと嫌だ」と言うような状況ですね。
空き席のアイドルタイムが発生するし、列全体の待ち時間も長くなる。

それがこの味集中カウンターでしたら万事解決ですわ。
どうせ隣に座っても板で仕切られちゃうんだから別々の席でいいよ、と件のふにゃけたカップルも離れた席を受け入れるわけですね。

頭いいなーと感心しながらも、あざとい感じもしてちょっと嫌だな。。
策士策に溺れぬよう、僕も気をつけたいと思います。

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写真は御宿の夕焼け空。蜩の鳴き声なんか聞こえてくると気分が出る。


2008年8月27日水曜日

迷わせない


昨日ぼーっと誰かのブログを読んでいて(本当にぼーっとしてたようで、どこの誰のブログだったか全く覚えていないのだが)すごいと思ったこと。
確かマイクロソフトの採用ポリシー(だったと思うんだけど、これも定かではない・・・)が書かれていて、

「最も重要なのは、不適切な人材を採用しないこと」

まあこれは当たり前というか、よくありますね。
ただこの先がすごい。

「不適切な人材を誤って採用しないため、入社すべき人材を採用できなくても構わない」

人物を見極めようと、何回も面接に来させたり、何度も質問をしたりしていると、優秀なんだけど入社してくれない応募者も出てくる。
ムカつかれたり、他社で先に内定が出てしまったりするのだ。
このジレンマはオプト時代に自分も強く感じていて、部下や人材紹介会社から「早くしないと逃げちゃいますよ」と言われて確信がないまま採用を承諾したこともあった。

それを「採用できなくてもいい」と断言しているわけだ。
こりゃいいや。
わかりやすい。迷わせない。

僕もそんなモノ作り、組織作りをしようと思いました。

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写真はお盆前に撮った空。夏が終わっちゃうよー。


2008年8月20日水曜日

備忘メモ


僕の深刻な悩みを、元同僚から「本当に下らない事」と一蹴され、甚だ遺憾です。
ったく面白みのないやっちゃなー。

備忘のメモです。
愛読しているブログより「そうだよなー」と思った一言。

「そば屋の味はカレーライスを出し始めた時から下降線をたどる」

カレーライスを出せば短期的には売上が上がる。
しかし中長期的には、ソバの味が落ち、フォーカスを失うことで、「行列ができる店」「遠方からわざわざ客が来る店」に大化けするための切符を捨てることになる。
また、食材の仕入や在庫管理などオペレーションも複雑になり、コストも大幅に上昇する。

肝に銘じます。
あちこちに誘惑があるんだけど。

元のエントリはこちら

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写真は前回と同じく安曇野の市営プールにて。
ペンキの剥げた昭和な感じがイケてると思うんだけど。


2008年8月19日火曜日

悩み、解決に向かいつつある(か?)


先週はお盆ウィークでしたね。
僕にとっては火水木3日連続テニスという、テニスウィークだった。
金曜からは連れ合いの実家の別宅がある長野・安曇野へ。
プール、公園、バーベキュー、将棋、オセロなど、二人の甥っ子と遊び倒す。
小学3年の甥には将棋で負けまくり、雪辱を誓った。

こいつ暇だなーとお思いでしょうが、その間(例えばテニスのボール拾いの最中など)irukaに関していくつか重要な気づきと思いつきがあり、僕にとっては仕事上かなり手応えある一週間だった。
先日書いた悩みについても(ご飯の方じゃないです)解決に向かいつつある予感。
まだまだリサーチが必要ではあるんだけど。

夏も終わりに近づきつつあり、寂しいけど暑さからの解放が嬉しくもある。
子供の頃、夏の終わりは寂しいだけだったのに、嬉しくもあるのは大人になった証か。

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写真は安曇野の市営プールにて。
大人一人三百円也。安。


2008年8月12日火曜日

悩み中 その2


ここ数年、悩み続けていることを書きます。

「最後の夕食に何を食べるか」

シチュエーションは、監獄。
日本にナチスみたいな独裁政権が生まれて、僕は危険人物として逮捕されるんですよ。
罪状はまあ何でもいいんだけど、死刑を宣告されて、独房に入る。
独裁者が無類のグルメで(冷酷だけど)、死刑囚には最後の夕食に何でも好きなものを食べさせる習慣がある。

じゃ明日朝イチで死刑執行ね、という夜。
最後の夕食どうします?

・外のレストランに出かけるのは不可、ただし出前はOK
・監獄の調理場で自炊可
・外に買い物に出かけるのは不可 自炊するなら看守に買ってきてもらう
・アルコール類可

大まかな方向性は固まっているが、未決事項が3点ある。

<決定事項>
自炊→メニュー:焼き魚、味噌汁、納豆、ご飯

<未決事項>
・焼き魚の種類
候補魚:①サンマ(生)②イワシ丸干し③アジ開き④金目鯛開き
→イワシの丸干しが第一希望だが、脂のノリ、塩気など個体差が大きい上に見極めも難しく、当日理想的な丸干しを(しかも看守に口づてで依頼して)入手できるか不安。その意味ではサンマが無難か。

・味噌汁の具
候補具:①豆腐+ワカメ②豆腐+オクラ+ネギ③ジャガイモ+タマネギ
→どれも捨てがたく、悩ましい。まあ豆腐は外せないので①or②、健康を考えたら②か。

・酒
候補酒:ビール(クラシックラガーorエビス)は決定 日本酒1合を飲むか否か
→日本酒も飲むとなると焼き魚を肴にしたくなり、食事が「酒&焼き魚→味噌汁&納豆ご飯」と2段階に分かれてしまう。それも悪くはないが、「おかずとご飯を同時に」で正当的な夕食にしたいという気持ちも強い。ここは潔く日本酒は飲まず、食前にビール小瓶1本だけ、が美しいか。

まずは焼き魚から一つずつ固めていきたい。

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写真は、空です。夏空。


2008年8月11日月曜日

悩み中


irukaたんに「あの機能」をつけるか否かで悩み中。
先週イルカの入社希望者(世の中には随分と奇特な人がいるものです)と話してて、もしつけたら、ああなってこうなって、めちゃめちゃエッジが立つねーと盛り上がった。
irukaの「本質的な価値とポジショニング」も非常に明確になる。

しかしつけたらつけたで、開発期間、サポート体制、生産管理など課題も一気に倍増する。

まずは一通りリサーチして考えるけど、、悩ましーーーー。
まあでもこれが経営だよなあ。

って読み手を無視した意味不明のエントリですみません。。。
結論出たらブログに書きます。

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写真は御宿の花火大会にて。
子供のころ、夏はもっと夏だったし、花火はもっと花火だった気がする。



2008年8月6日水曜日

さらば小林アパート


日本でもGoogleマップストリートビューが始まりましたね

見始めると面白くて止まらず、いやーすげーGoogleすげーとお約束で現在の自宅や昔住んでいたアパートなどを歴訪していると、ショックな事実が発覚。
オプト創業時代に住んでいた柿の木坂のアパートがなくなり、こじゃれた家に変わっている。
以下はオプト卒業時に社内ブログに書いたエントリの転載。

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1995年3月、僕は社長に続く2人目の社員としてオプト(当時の社名は有限会社デカレッグス)に入社した。
1年くらいは給与を出せないだろうと思っていたので(実際には3ヶ月後に出すことになったが)、できるだけ安いアパートを探す必要があった。
そこで引っ越したのが、学芸大学徒歩15分、6畳一間、共同トイレ、共同玄関、共同シャワー(風呂じゃないよ)、ガスコンロあれども(一口だけ)換気扇なし、家賃4.4万円という物件。

偶然にも、名を小林アパートという。

1階の玄関を開けると、共同トイレのドアをはさみ、左右に一つずつ部屋がある。
左が僕の部屋、右にはバルア君というバングラデシュ人の留学生が住んでいた(ちなみに2階の二部屋は韓国人とイラン人だった)。
このバルア君、たまに故国のカレーを作って分けてくれたりしたが、日本語がちょっと信じられないくらい上手だった。
1995年はオウム真理教の地下鉄サリン事件があった年だ。
バルア君はオウムについてこう語った。

「マサキさん(彼は僕をこう呼んだ)、オウムってハンパないよね」

僕はこのアパートに2年間住んだが、その間もバルア君の日本語上達はとどまるところを知らなかった。
ある日の深夜、寝入りかけてウトウトしていると、バルア君が帰ってきた。
どうもかなり酔っているらしく、彼は玄関を開けるとそのままトイレに入ってゲーゲー嘔吐し始めた。
ひとしきり吐き終わると、彼はつぶやいた。

「はあーー マジかよ」

繰り返すが、彼はバングラデシュ人である。

先日、近くに行ったついでに小林アパートに寄ってみた。
入り口脇の郵便受けを見ると、なんとバルア君の名前があった。
当時と違うのは、彼の部屋が1階から2階に移っていたこと。

昇格したのだ。

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僕にとって思い出深いアパートでした。
バルア君、どこ行ったかな。
写真は今のオフィス近く、ストリートビューインスパイアな感じで。
夏です。


2008年8月5日火曜日

夕立


ただ今2008/8/5 17:25。

外はものすごい雨と雷。
写真はオフィスの窓から見える空。
暗くて重い、Stormyな感じを出したかったんだけど、難しいすね。

何気に夕立とか嵐が好きで、音楽かけて仕事してるとハイな感じに。
うひょひょ〜。
初のブログ一日二回更新してみる。
Now Playing: Violin Concert No. 7 in D Major / W. A. Mozart

ヒートアイランド化の進展により、夕立の回数が減って一回あたりの降雨量が増えたとの説もある。