2014年10月17日金曜日

歩道の中心でアンゼンを叫んだけもの


最近、犬を飼い始めたんですよ。
メスの豆柴で、現在7ヶ月。
春の生まれで、小さく可憐なことから「すみれ」と名づけました。

死ぬほどかわいいです。死なないけど。


そして今、強く思っていることがあります。

自転車は歩道を走らないでほしい。

自転車は歩道を走らないでほしい。

大事なことなので2回言いました。

通るのはいいんです。
ただ、走らないでほしい。ちゃんと徐行するか、押し歩きしてほしい。

通るのはいいんです。
ただ、走らないでほしい。ちゃんと徐行するか、押し歩きしてほしい。

これも大事なことなので2回言いました。

僕はこれまで、子どもがいないこともあってか、歩道を走る自転車の怖さをそこまで切実に感じていなかったように思います。
なんだけど、犬を連れて散歩するようになってから、とてもリアルに、痛切に感じるようになりました。歩道を爆走する自転車、怖いです。マジでやめてほしい。

たかが犬のために人間に不便を強いるのか?と言いたい人もいるでしょう。

では子どもは?お年寄りは?障がい者は?

自転車は歩道と車道どちらが安全かという議論があります。
自分の実体験と事故率のデータから、僕は車道の方が「歩道よりも相対的に/多くの人が思っているよりも」安全であると思っていますが、車道の方が危ないという主張があることも理解はしています。

しかし、もし車道の方が危険だったとしても、それは「歩道を走ってよい理由」にはなりません。

歩行者と自転車、どちらが交通弱者でしょうか。
歩行者ですよね。
だから歩道は歩行者が優先。
自転車が通るなら、歩行者を脅かさないよう、徐行か押し歩きで。
シンプルな話です。

ただ、現状多くの自転車が歩道を走っている根本的な原因は、これだけ日常生活で自転車が使われ、さらにより一層の活用が求められる日本において、自転車のための走行空間がほとんどないことです。

というわけで、都知事選時のキャンペーンでも訴えましたが、東京の自転車走行空間整備を促すキャンペーンを、11月にスタートします。続報を待て。

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冒頭の写真は友人の娘さんとすみれ。かわいい対決ファイッ


2014年10月14日火曜日

ザグレブ自転車事情


9/30から10/9まで、両親を連れてクロアチアに行ってました。
クロアチア、3ヶ月ぶり今年二度目。どんだけw

首都ザグレブの様子。

ヨーロッパお約束の小規模分散型駐輪スペース。
街の至るところに金属製の駐輪ラックがあります。




駅前の大規模集中型もいいけど、小規模分散型の駐輪スペースが必要だよね。というのが僕の主張
日本にもほしいなあ。

さすがヨーロッパ、ザグレブも自転車先進都市か、というとそんなことはない。

歩道を爆走する自転車。


また爆走。


結構な人混みの中も。


まるで日本です。
それもそのはず。必殺の自歩道。


自転車レーン・自転車道は見かけませんでした。

6月に行ったチェコもそうでしたが、西欧に比べて、東欧は全般的に自転車環境が遅れています。

思うに、自転車環境の充実度は、その国の豊かさと相関がありそうです。
豊かさ、と言っても、経済的な豊かさだけではなく、物心ともに国全体が豊かになって初めて自転車の価値が見直されるのかなと。

クロアチアは民主化・独立・内戦終結からまだ20年足らず。
人々の関心も、おカネも、大半が戦争からの復興に振り向けられていたのでしょう。
クロアチアの自転車環境が充実するには、まだ少し時間がかかるのかもしれません。

ちなみにドイツの一人あたりGDPを100とすると、デンマークは132、オランダが106、チェコは42、クロアチアは32、そして日本は85。

日本は・・・高度成長で経済的な豊かさは一旦手にしたものの、物心両面の豊かさを手に入れる前にバブル崩壊を迎えてしまったのだと思います。

バブル崩壊がもう少しソフトランディングだったら、ていうかそもそもバブルがあそこまで大きくなっていなければ、色々なことが今とは違ったように思うのですが、まあ過ぎたことはしょうがない。
これからどうするか、ですね。
というわけで、東京の自転車環境整備のためのキャンペーン続編を企画中です。カミングスーン。

最後にオマケ。ザグレブのゴミ収集自転車。素敵。


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冒頭の写真はクロアチアの世界自然遺産、プリトヴィツェ湖群国立公園にて。
ここは死んでも行くべき。