2010年12月6日月曜日
試作第二弾、その後
先月イルカオフィスに到着したirukaたん試作第二弾(T1プロトタイプ)、その後大阪の設計パートナー梁さんの元に旅立って行きました。
先週大阪に打ち合わせに行ったところ、irukaたんは梁さんによってあちこち切り貼りされたり穴を開けてケーブルを通されたりフランケンシュタインさながらの姿に。
irukaたん、君のためなんだ、我慢してくれw
フランケンirukaで大阪のオフィスの廊下を爆走したりw、試作第三弾(T2プロトタイプ)に向けた変更点を検討してきたんだけど、実感するのは、まーとにかく、実物があると話が早いということ。
ネット業界では最近エンジニア採用合戦がヒートアップしてるみたいだけど、気持わかるな。とりあえず作っちゃってあれこれいじるのが一番早いもの。続けるのも止めるのも、結論が早い。
今回も何ヶ月もかけて考えたある機構を試作の結果あっさり採用しないことを決めて、ちょっともったいない気もするけど、いらないんだからしょうがない。むしろ早めに結論が出せてよかった。
僕は前職オプトでの成功体験はほぼ全てフォーカスすること、ニアリーイコール捨てること(2000年の倒産寸前の大赤字状態から、4つあった事業を一つに絞ってV字ブレイクしたことなど)に起因してるので、サンクコストの考え方とか、何かを捨てるときの気持のケリのつけ方なんかは割に慣れてる方かもしれない。
まだ試作第三弾には着手できていないけど、ひとまず懸案だったハンドルのクイックさ改善の目処が立った点はうれしいな。
小径車は車輪が小さい分ハンドルがふらつきやすくなる(=クイックである、と表現する)という構造的な問題があって、主にヘッド角とオフセット量のバランス(→トレイルが定まる)やホイールベースの長さによって操作性が大きく変わってくる。
試作第二弾ではヘッドを通常よりやや寝かせてトレイルを長くとっていたんだけど(さらに実物は図面より1°寝ていたこともあり)ハンドリングにやや山があった。
なんだけど、ヘッドを2°だけ立てたらかなりバッチリに。
1°2°でこんなに変わるんだって感じ。
自転車、深いよ。
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写真は熊野川。川下りの舟上から。
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