今回はiruka T6(試作第五弾)のランモード、すなわち走行性能に関するレビュー。
「irukaって何?」という方は前回エントリをご参照ください。
まず、前提として、irukaはもちろんツーリングなど長距離ライドで使ってもらってもよいのですが、やはりメインの利用シーンは街乗りを想定しています。
ですので、スピードや安定性など基本的な走行性能に加えて、発進停止や乗り降りのしやすさといった、街乗りならではの点も重視する必要があります。
iruka T6の主要なスペックとジオメトリは以下のとおり。
フレーム素材:6061アルミニウム
ホイール:18インチ×1.50
ギア:シマノAlfine8(内装8段)
ブレーキ:120mmローター機械式ディスクブレーキ
チェーンリング:53T
ホイールベース:1042mm
フロントセンター:620mm
リアセンター:430mm
BBハイト:280mm
ハンドル高:900-1000mm(調整機構あり)
折りたたみ方式:前三角・片持ちフロントフォーク・リアバックの三つ折り式(前三角上には折りたたみヒンジなし)
実際乗ってみてのインプレをいくつか。
▼フレーム剛性はばっちり。やはりトップチューブに折りたたみヒンジがないのが大きいのと、懸案だった片持ちフロントフォークも構造を見なおしたことで強度が上がりました。もちろん、硬けりゃいいというものでもないですが。
▼ヘッド周りの修正が効いてハンドリングの安定感が増した。立ち漕ぎも余裕ですね。逆に小径車特有のクイックさが好みの方には少し物足りないかも?
▼基本ジオメトリはオーソドックスですが、ハンドル高とシート高を変えることでかなり幅広く乗車姿勢を調整できます。軽量化のためにハンドル高の調整機構をやめようかという話も出ましたが、僕自身も気分や調子によってちょいちょいポジション変えるし、やはり必要だな。
▼ギアとブレーキはこれで確定。内装ギアは重くはなりますが、ほぼメンテフリーであることと、街乗り前提で考えると停止中に変速できる点が大きい。Alfineは11段もあるけど、タウンユースではToo muchなので8段でいきます。ディスクブレーキはとにかく止まりやすいのがよい。特に都内での街乗りは止まる回数が死ぬほど多いので。
▼街乗りでは乗り降りも頻繁なので、トップチューブが低くまたぎやすい方が良いと思ってます。そうするとステムが長くなって剛性が落ちる(私のダホンとブロンプトンもいささか心もとない)というデメリットがありますが、ステム根元のありそうでなかった折りたたみ構造のおかげで問題なさそう。
▼GD値(クランク一回転で進む距離)はトップギアで6m台半ば。もう少し重い方がよさそう。量産は56Tで考えようかと思います。
というわけで、総じて非常にいい感じです。
最終試作では全体的に肉厚を落としてダイエットするので、乗り味に軽やかさとしなやかさが増してくれるといいなと思ってます。
irukaと私。毎度モザイクで失礼します。サドルやや下げ+ハンドル上げでアップライト気味の姿勢で。
ランモードのiruka全景。モザイク(ry
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冒頭の写真は年始に行ったバリはレギャンビーチの夕暮れ。
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