2012年3月19日月曜日
irukaの見積
中国の工場から、ざっくりながらiruka量産見積をもらった。
見積というか、まあラフな下見積かな。
これを叩き台にして詳細を検討していくという。
見積は大きく分けて二つ、初期コストと量産単価、つまり量産を始めるためにかかる金額と、作り始めてから1台当たりいくらで作れるか、に分かれている。
初期コストというのは、金型と溶接治具の代金。
金型にはパイプの押出成型型と、カタマリ部分の鍛造型がある。
量産単価は、各パーツの仕入・フレーム溶接・組立ひっくるめて1台いくらで出荷するかの金額。
輸送費の負担の仕方によって、FOBかCIFで見積るのが一般的。
FOB=Free on Boardというのは、輸出港(たぶん上海)で船に荷積みするまで。
CIF=Cost, Insurance and Freightは、輸入港(たぶん大阪)に荷揚げするまで。
FOBの場合は自分で船と保険を手配する必要があるが、混載コンテナを使えることで多少割高になるけど一回あたりの発注ロットを小さくできる。
CIFだとコンテナ一つをチャーターすることになるので、ロットは大きくなるが単価は抑えやすい。
この辺りはただ今ドロナワ式に勉強中です。
見積の通貨はRMB(人民元)ではなくてUSD(米ドル)で、注意書きに「1USD=◯RMBプラスマイナスいくらのときのみ有効。その範囲を超えて為替が動いたら見積も修正される」と書いてある。
中国政府は巨額の為替介入を行うことで人為的に対米ドル固定相場制を作り上げている、ということが実感されますな。
初期コストも量産単価も、詳しくはこれから詰めてくけど、だいたい想定内な感じではある。
試作は別途進行中なので、量産がすぐ始まるわけではないんだけど、見積があると何かこう、具体的に迫ってくるものがあります。
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治具って英語のjigの当て字なんだって。知らなんだ。
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写真はフィリピン、サンジュアンのビーチにて。
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