2009年12月17日木曜日

上海でirukaも考えた


上海で思ったことを備忘メモ的に書いておこうと思います。
ほとんどTwitterでつぶやいたことのまとめですが。
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言うまでもなく、成長著しい。万博を控えて街の全ブロックが工事中、排気ガスと粉塵で一日中霞がかってる感じ。

タクシー代と地下鉄代を除いて日本との物価差はなくなりつつある。食事、宿泊、衣服など、東京>僅差でシンガポール>僅差で上海。

日本はデフレ→特に嗜好品は近い将来物価差はなくなる。したがって日本人はもはやカモではなくなる。騙されにくい、という意味ではなく、騙してもメリットがなくなる。以前は、極端に言うと、日本で1万円・中国で1000円で買えるものを5000円で売ることで4000円の鞘を抜けていたのが、今は日本で9000円・上海では7000円で買えるものを8000円で売って鞘が1000円しかない、みたいな。

ゆえに、日本人向けの商売は減る。日本語を学ぶ中国人も減る。代表的なところでは日本人向けのKTVとかも減る。当たり前だけど、中国語の重要性は増す。

とはいえ、上海の成長もさほど長くないのではないか。環境汚染、渋滞、格差拡大など成長の痛みは殊の外大きい。役人の腐敗は聞くだにひどい。役人になれば30代でマンションと自動車を複数持てると。経済成長と両輪であるべき民主主義の発展はまず期待できない。とてつもないアンバランス。日本の高度経済成長も18年で終わったし。上海の一人あたりGDPは現在100万円弱。どこまで伸びるか。

ただし中国が末恐ろしいのは、たとえ上海の成長がスローダウンしても、一人あたりGDP80万円の大連、同70万円の天津、同60万円の瀋陽、同20万円の重慶など、まだまだ成長余地の大きい都市がいくつも控えていること。とにかく色々な意味で、良くも悪くも、末恐ろしい。「悪くも」の代表は、地球環境への影響。

末恐ろしいからと言って、派遣村の村長の言うようなヒステリックな保護主義的反応だけは絶対にしてはいけない。中国含めて他国を敵とみなしても良いことは何もない。元同僚がTweetしていた名言をそのまま転用させていただくと「アジア全体を内需だととらえるぐらいの発想が必要」。

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今回の上海は羽田発着だったんだけど、やはり羽田は良いです。近いし、空港から市街へのアプローチで目にする風景も成田の100倍良い。さらに言えば、ちょっと遠回りしても、湾岸エリアを経由して勝鬨橋かレインボーブリッジで銀座に入っていくシャトルバスを作れば良いと思う。東京は海から見た姿が一番イケてる。特に夕方とか。写真は有明のマンション高層階から見た東京の夕暮れ。


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