2012年2月12日日曜日

アラフォー以下の日本人が英語を学ぶべきただ一つの決定的理由



今回もフィリピンのラングリッチ英語合宿からお届けします。

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日本は、2050年には65才以上の高齢者人口が総人口の40%を超えるという、世界に類を見ない、人類史上空前の、超高齢化社会を迎えます。

そうなると、年金システムが破綻するのは当然ですが(破綻しないと考える方がおかしい)、同じく、もしかしたらそれ以上に深刻なのが、高齢者を介護するケアワーカーが圧倒的に、もう死ぬほど圧倒的に不足することです。

高齢者比率が23%の現在ですら、介護業界の人手は慢性的に不足しています。
それが40%にまで上がったらどうなるか、考えるだけで恐ろしくなります。

現在42才の僕は、2050年にはちょうど80才。
まさに介護が必要かもしれない年齢に突入します。
ワーカーが足りないのでオムツを換えたいのに換えられない、もう2週間もお風呂に入っていない、そんな老後はできれば避けたいので、何か対策を考えねばなりません。

日本人の若年人口を短期間で増やすことは不可能ですから、おそらく方法はひとつしかないでしょう。

外国人就労者を増やすことです。

僕が今滞在しているフィリピンをはじめとしたASEAN諸国には、日本で働きたいと言う人たちが、ありがたいことに今のところまだ多くいます。

障害は2つ、ビザとコミュニケーションです。

ビザについては発行条件を緩和するだけですから大したことはありません。
より本質的な問題は、コミュニケーションです。

例えばフィリピン人ケアワーカーとのコミュニケーションを考えると、選択肢は3つあります。

1. フィリピン人が日本語を話す
2. 日本人がタガログ語を話す
3. 双方が英語を話す

フィリピンの人たちは小学校から英語を勉強しているので、特に高等教育を受けていない人でも、ほぼ100%英語を話します。
日本人は英語に苦手意識をもっていますが、ほとんどの人が6〜10年の英語教育を受けており、英語を話す素地は十分あります。

どの選択肢が現実的か、というか、どの選択肢しかありえないか、答えは明らかですね。

「金を払うのはオレなんだから、外国人ワーカーが日本語を話すべき」と考える人もいるでしょう。
しかし、それは極めてナイーブな考え方です。

同じ頃、中国や韓国など多くの国々が、日本と同じく高齢者比率30%を超える高齢国家になっています。
つまり、21世紀半ばの日本は、ASEAN諸国の人たちの労働力を他の国々と奪い合わねばならない、より正確に言えば、どうすればASEAN諸国の人たちが「他の国ではなく日本に来ていただけるのか」知恵を絞って競わねばならない、ということです。

ちなみに現在、医療・介護分野を専攻しているフィリピン人大学生に人気の就職先は、シンガポール・香港・カナダ・オーストラリアです。
ビザが取りやすい上に、英語で仕事ができて、英語で生活できるからです。
日本はどう?と聞くと「英語通じないんでしょ」と半笑いされます。

今フィリピンには大量の韓国人留学生が英語を学びに来ています。
中国も英語の授業を小学3年生から取り入れました。

たぶん競争はもう始まっています。
そして日本は・・・残念ながら出遅れています。

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写真はフィリピンのマクタン島にて。真っ青なヒトデを発見したのだが、コイツ本当に生物か。


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