僕もメンバーであるNPO自転車活用推進研究会の主催で、先週「自転車ツーキニスト大集会〜めざせTOKYO自転車革命」というイベントが開催されました。
国道246号の駒沢〜三軒茶屋間にバス自転車共用レーンが設置される(!)のを機に、現役バス運転手とサイクリストらでバスと自転車が安全快適に共存する方法を話しあおう、というもの。
詳細は記事と動画でどうぞ。
毎日新聞
サイクルスポーツ
んで僕も発言させていただいたのですが(動画の1:42:05あたりから)、ここでもう一回。
都知事選キャンペーン(新都知事とつくろう、TOKYO自転車シティ)のときもそうでしたが、「自転車レーンを作ろう」と言うと、「路上駐停車をなくさないと無意味だ/逆走など自転車のマナーを直さないと意味がない=日本の交通文化を変えるのが先決だ」という趣旨の意見をいただくことがあります。
そのご意見もわかるのですが、ただですね・・・
大阪市が自転車レーン整備の効果検証結果を発表しています。
路側を青く塗って自転車マークと進行方向の矢印を描いた、いわゆるブルーレーンが作られたわけですが、曰く
自転車の車道逆走 27%から14%に半減
長時間(5分以上)の駐停車 322台から197台に4割減
となったとのこと(いずれも平日)。
自転車レーンの本質的な役割は自転車の走行空間を確保することですが、レーンのデザイン次第で、正しい交通ルールを示すサインとしても機能するということです。
路上の色が違えばドライバーも「ここクルマ停めたらやばいよな」と思うし、矢印が書いてあれば逆走自転車も「今自分はまずいことしてるよな」とわかるわけですね。
もちろん、逆走がゼロにはなっていない、駐停車の総台数はほとんど変わらない、自転車の車道通行率は整備後も52%にとどまっているなど、レーンを作っただけで解決するわけではないこともわかります。地道で長期的な教育啓蒙や取り締まり強化も同時に必要でしょう。
ただ、「教育啓蒙や取り締まり強化によって文化を変えてからインフラを整備する」のと「直感的に正しい使い方がわかるようにインフラを整備し、同時に教育啓蒙や取り締まり強化で補強する」のでは、スピード感が全く異なります。
ていうか、「文化を変える」なんてのは「何も変わらないフラグ」ですよ。
というわけで、東京を具体的に変えるべく、都知事選キャンペーンに続くフォローアップキャンペーンを企画中です。
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冒頭の写真は、安曇野の森の中。毎度のことながら内容とは関係なし。
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