skip to main |
skip to sidebar

Twitter経由で面白いブログエントリを見つけたので反応してみる。
曰く「電通・博報堂など総合系からオプト・サイバーエージェントなどネット系まで日本の広告関連企業の時価総額を合計しても約1.2兆円。Googleの時価総額14兆円の1割にも満たない。愕然」と(時価総額の計算は2010/5/21付)。
筆者の方は特に要因の分析はぜず「アメリカでは広告関連技術のイノベーションが盛ん」と書くにとどめているが、この時価総額の彼我の差は(イノベーションの力の強弱ももちろんあるが)僕は対象とする市場の違いが最大の要因と思う。
Googleは2兆円を超える売上のうち実に53%を米国以外から上げているのに対して、例として電通は1.7兆円の売上のうち海外売上はわずか9%。
僕の古巣のオプト含め、日本の広告関連企業はあまねく、ほぼ純粋なドメスティック企業なのだ。
広告費はGDPに、GDPは人口に(ざっくりだけど)比例する。
2008年の日本のGDPは世界の8%。さらに人口減が予想される日本だけを市場とする企業群の時価総額合計が、グローバル市場を対象として高いシェアを持つGoogle1社の1割にも満たないのは、合理的と言ってよいと思う。
率直に言って、僕はオプト在職時にはグローバル化の必要性は強くは感じていなかったし、実際に行動もしていなかった。
なんだけど、実際は上記のような状況なので、後輩諸君よろしく頼むw。ふがいない先輩ですまんww
irukaは・・・書くことで自分を追い込もうと思ってる面もありますが・・・、デフォルト世界で行きたいと思います。
--
写真はエジプト、カイロのイスラム地区。

長文を書くほどの出来事もないですが、以下散文的に近況報告申し上げます。
iruka T1(試作第二弾)は上海の工場で試作が始まってますが、まだお見せできるものはなし。私はT2(試作第三弾)以降の意匠面・オプションパーツ・ユーザーサービスなど考えてます。
GWはエジプトに行ってました。ピラミッドもすごかったけど、カイロの街歩きが面白かった。混沌。喧騒。
その行き帰りの機内で「インビクタス」見て、参った。行きで見て感動し、帰りでも見てしまったw マンデラさんに興味を持って何冊か本を読んでます。
旅先で読み終えた半藤一利さんの「昭和史」(上・下)が、もう、ものすごく面白かった。自国の歴史なのに、いかにわかってるようで全くわかってなかったか。
自転車関係で立て続けに何人か面白い人に出会いました。全てブログおよびTwitter経由。アウトプットし続けてればインプットもあるんだなあと思った。
知人の誘いでテニスの団体戦チームに加入。シングルスで二回出て、一回はチームの勝敗がかかった試合で勝利、一回は惨敗。勝てばうれしいし負ければ悔しいしで、練習の回数が増えつつある。
経営相談してほしい的な話がなぜか連続。オプトやめるときは「社外役員や顧問のお誘いが来すぎたらどう断ろう」と心配してたら一件も来ず、涙で枕を濡らしたのに。
バンド「カマタリ」の第二回ライブが6/27に決定。週イチペースでスタジオに入ってます。
という感じで平和に生きています。
--
写真はピラミッド。ま、エジプトつったらとりあえずね。中生みたいなもんで、とりあえず。

オバマ大統領の「2030年代に人を火星軌道に送る」という発表を聞いて、わくわくしていても立ってもいられなくなりました。
ぼかぁ実は宇宙好きなのです。
今回の発表は「火星の周りを回る軌道に人を送る」であって「火星に人が降り立つ」わけではないのですが、それでもすごいことです。
そこで、自転車とは全く無関係ですが、いかに火星に行くのが大変なことか、半端な知識を垂れ流してみたいと思います。
まず、遠いです。火星。
地球も火星も太陽の周りを公転してるので刻一刻と距離は変わりますが、理論上の最短距離でも地球から5600万km、月までのざっと150倍です。
アポロ計画で月まで片道3日かかってますが、火星までうまいこと燃料を節約できる軌道(ホーマン軌道)を飛んで片道250日・8ヶ月前後かかると言われています。
さらに、帰りにまたその燃料を節約できる軌道にタイミング良く(火星と地球と太陽の位置関係で)乗るため火星の周りをぐるぐる回って500日近く待ってなきゃいけないらしいんです。つまり往復1000日の旅。
まじすか。じゃ節約とか言ってないで燃料バンバン使って近道飛ぼうよ。と思いますよね。
・・・今の技術だと無理みたいなんです。
というのは、ホーマン軌道を飛ぶのであれば地球を飛び立つときと方向変えるときの燃料さえあればよいですが、近道するには太陽の重力とか地球の公転の慣性に逆らって飛ぶための膨大な燃料が必要で、ロケットが重くなりすぎて地球を飛び立てない(地球の重力を振り切るためには秒速11km以上(第二宇宙速度)必要)らしいんです。
じゃせめて、ぐるぐる回ってないで火星に降りようよ。せっかくだから。暇なんだし。と思いますよね。
・・・火星に着陸するのにロケットを減速させるためと、帰りに火星を飛び立つための燃料が必要で以下同文です。
しょうがない。往復1000日、火星は着陸しないでぐるぐる回るだけでいいからすぐ行こうよ。ベンチャーはスピードだよ。と思いますよね。
・・・1000日間2〜4人の乗組員が生活するための物資(食料・飲料など)が膨大で以下同文です。
無重力状態の影響(骨や筋肉がすぐ弱る)、ストレスなど乗組員の健康面の問題もあります。中でも怖いのが宇宙線。宇宙空間は地表のように大気で守られていないため、船の中にいてもX線やガンマ線など浴びまくり状態です。分厚い鉛でも貼って防ごうとすると船が重くなって以下同文。
じゃ期間短くしようよ→振り出しに戻る。絵に描いたような堂々巡りです。
そこで、僕が知ってる限り以下のような対策が検討されているようです。
・月で宇宙船を組み立てて飛ばす→地球より重力小さいので少ない燃料で済み、その分荷物(帰りの燃料、物資など)を増やせる
・軌道エレベータ上で宇宙船を組み立てて飛ばす→同上
・先に燃料生成ユニット(空飛ぶコンビナート)を火星に送って、火星の大気で帰りの燃料を作る
・藻類などを使って「宇宙船の中で」生態系を作り、食料・飲料・呼気など全て排泄物からリサイクルする
・藻類などを使って「宇宙服の中で」生態系を作り、食料・飲料・呼気など全て排泄物からリサイクルする
・宇宙船を錘につないで飛んでる間回転させ、人工的に重力をつくる
えーと、何と言うか、大変そうだなあというのはわかりますよね。
大変そうだけど、面白いなあ、夢がある話だなあ、と思った方におすすめSFを紹介します。
「火星縦断」J. A. ランディス著(ハヤカワ文庫)
帰りの燃料は向こうで作ってあるんでささどうぞって言われて火星来てみたら燃料漏れちゃってんじゃん地球帰れなくね。という話。著者はNASAの科学者でリアルこの上ないです。
「沈黙のフライバイ」野尻抱介著(ハヤカワ文庫)
火星有人探査モノ2篇を含む短編集です。のみならず軌道エレベータ、生態系スーツなど重要トピックが網羅されてます。タイトル篇は恒星間飛行&異星人コンタクトモノ。
気分が乗ったら恒星間飛行に関する浅薄知識垂れ流しエントリも書いてみようかな。
--
写真は石の配置が異星人からのメッセージであるという説が有力な(ウソ)龍安寺石庭。

先週末、相方の会社の課旅行にくっついて山梨に桃見物に行ってきました。
すごいとは聞いてはいたけど、山梨の桃はちょっと想像を絶してたね。
盆地全体がピンクに染まってるんだもん。圧巻。

で思ったんだけど、日本の自然は本当に美しいなあと。
春夏秋冬、東西南北、海に山に、それぞれに息をのむような美しい風景があるなあと。
・・・でも同時に、日本は自然の美しさを相殺してしまう残念な街並も多いなあと。
前にも書いたことがあるけど、日本の街並は、都市も郊外も、清潔ではあるけど美しくないと思う。
僕もその一人ですが、これは自転車をメインの移動手段にすると多くの人が気づくことです。
irukaをきっかけに自転車に乗る人が増えて問題意識を刺激できればと思うけど、刺激しっぱなしではなく、次にどのような行動をとるべきなのかまで提示できるようにしたい。
実現性を考えると迂闊なことは言えないけど、理想だけ書いてしまうと・・・市街エリアはコンパクトに集中していて(徒歩・自転車・トラムで十分に移動できるくらい→コンパクトシティの考え方)、街の外は豊かで手付かずの自然が残っていて、街全体の景観に秩序だった美しさがあって、歴史的な建物がちゃんと保存・活用されていて(旧市街が残ってたら最高)みたいな。
行ったことある街でいうとドイツのデュッセルドルフやハイデルベルグとかノルウェーのオスロとか。
だったら東京住むなよと言われるとちょっと返す言葉がないんだけど、何をすべきか模索していきたいと思います。
--
冒頭の写真は山梨県笛吹市、菜の花畑の中に立つ桃の木。

株式会社イルカは相変わらず僕だけですが、チームiruka<製造編>は今のところ4人がコアメンバー。
梁さん(デザイナー 大阪在住・韓国籍)
方さん(製造工場社長 上海在住・中国籍)
程さん(自転車商社社長 大阪在住・中国籍)
小林(イルカ社長 東京在住・日本国籍)
*何か差し障りがあると何なので僕以外は社名とフルネームは控えておきます。
最初に梁さんをググって見つけ、梁さんの昔からの仕事仲間である程さんに会い、程さんに上海の方さんを紹介されて今に至ります。
方さんは社長であると同時に自身も優秀で経験豊富な自転車エンジニア。彼が加わって製造面の話は大きく進展した。
程さんの紹介がなければ方さんを見つけることすら無理だったはずで、事業、特に立ち上げ期というのは人の縁が大事だなあと思う次第です。
国籍だけ見ると、韓国・中国・日本と、期せずしてオール東アジアな布陣。
言語がボトルネックになるサービス業と違って、ハードウェア製造は世界展開にあたって国籍を問わない事業だと思う。
なんだけど日本では、松下やソニーといった「戦後ベンチャー」以降有力な日本メーカーが出てきてなかったり、せっかくの大大大チャンスなのに電気自動車ベンチャーがほとんどいなかったり(米中にはうじゃうじゃいるのに)、僕は別にナショナリストではないけど、何となく悔しい感じがする。
折りたたみ自転車なんていうニッチな分野で申し訳ないんだけどw、irukaはアジア発・日本発の世界ブランドめざしてがんばります。
--
写真は京都・貴船神社参道。境内で「1. 就職できますように 2. 彼女ができますように 3. 宝くじが当たりますように」と書かれた絵馬を見た。選択と集中を考えてはどうか。

通常、自転車のフレームというのは金属のパイプを溶接して作ります。
なんだけど、irukaのフレームは少し、というかかなり特殊なのでパイプだけでは作れず、いくつか金属の塊を加工して作る箇所がある。
もちろん塊のままでは重いので肉抜きして軽量化を図るんだけど、まあ塊は塊です。
その塊パーツを作る方法はざっくり3つ:
1. 削り出し
フライスと呼ばれる切削工具に塊をセットして、入力したCADデータどおりに削っていきます。
MacBookのユニボディなんかまさにこれ。
2. 鋳造
溶かした金属を型枠に流しこむ作り方。大仏ですね。
3. 鍛造
型を作って金属を流し入れ、さらに圧力をかけます。「熱した金属を鍛えて作る」という意味では、型は使わないけど刀鍛冶がそうです。
量産時はどうするか未定ですが、とりあえず試作第二弾の塊パーツは全て削り出しで作ります。
鋳造と鍛造には金型が必要で、これが結構高い(型一つ作るのに数十万円から大きいと数百万)。
削り出しはデータだけあれば作れるので安い&速く、試作には最適です。
用いる素材は7003アルミニウム合金。
頭の4桁は他の金属を混ぜる種類・分量を表わしていて、これが違うと同じアルミでも性質が大きく異なります。
例えば1000番台はアルミ箔、3000番台は飲み物の缶なんかで使われるけど、強度が要求される自転車では硬めの6000番台か7000番台が使われます。
アルミは鉄に比べれば軽いけど、上に書いたような塊材を使うと全体ではどうしても重くなりがち。
塊部分にはアルミより半分近く軽いマグネシウムを使えないかとか、でもアルミパイプとマグネシウムは溶接できないから接続方法を考えなければとか、カーボンもだいぶコストが下がって来たから検討すべきだとか、そんな話が今回のミーティングでは出てきました。
新しい事業には新しい学びがあって、何と言うか、楽しいです。
--
写真は上海浦東空港。