2008年10月27日月曜日

なぜ折りたたみ小径車か その4


都市部での自転車利用促進を考えたとき、ボトルネックの一つが駐輪スペースの問題だ。
自転車通勤したいけど駐輪場がない、という人は多い。

僕の自転車通勤経験でも、赤坂には割と大きな駐輪場があったがオフィスから遠く、大手町にはそもそも駐輪場などなかった。
主要駅近くに大規模駐輪場があり、かつ繁華街ではヨーロッパの都市のように小さな自転車置き場が点在 、オフィス街では大規模ビルには駐輪場併設、というのが理想。
法律で一定規模以上のオフィスビルには駐輪場設置を義務づけるのなんて駐車場の一部をつぶすだけだから簡単だと思うが、まあ明日からすぐにというわけにもいかない。

そこで、折りたたみ自転車ですよ。

僕は前職オプト時代、毎日折りたたんでオフィスまで持ち込んでいました。
「役員だから誰も文句言えなかったんでしょ」と言われると否定できないんだけど(笑)、ただ考えてみたら、オフィス内に折りたたみ自転車専用置き場を作るのはさほど非現実的ではないと思い至った。

日本でもっとも売れているハイエンド折りたたみ自転車であるドイツのBD-1、折りたたむと長さ72cm×高さ62cm×厚み30cmまで小さくなる。

ここで、学校の下足箱の巨大化したバージョンを思い浮かべていただきたい。

正面から見た図
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この巨大下足箱に、自転車を折りたたんで収納する。

1台に必要なスペースは、内部の余裕を考慮すると奥行き80cm×幅40cm×高さ70cm程度。
この箱を上に3段まで積み上げるとすると、100台の自転車を収容するために必要な床面積は11m2(80cm×40cm×100台÷3)。
人が通るスペースを考慮して2倍の面積が必要としても22m2、わずか6.5坪である。

東京都心のオフィスで坪あたり家賃4万円としても総額26万円。1台あたりに割り戻すと2600円。
外出時の交通費や深夜帰宅時のタクシーが減るだろうから、元をとるのは極めて簡単だ。
マジで良くないすかね。

ちなみにirukaは現在の構想では折りたたみサイズが長さ77cm×高さ『50cm未満』×厚み『30cm未満』になる予定。
さらに省スペースになるので、さっきの箱で言うとたった4坪で100台収納できます。

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写真は午後3時くらいの空。かなり秋。


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