2008年10月7日火曜日

なぜ折りたたみ小径車か その1


2回続けて、自転車がいかにすばらしい乗り物かを狂信的に(笑)書いた。
とはいえ、自転車にも弱点が、それもトレーニングを積んでいない普通の人々(僕もその一人)にとっては致命的な弱みになる点がある。

1. 長距離移動
2. 登り坂

どれほどの距離をもって長距離と呼ぶか、どれほどの勾配をもって登り坂と言うかは個人の主観によるが、まあ普通の人であれば、一日に50km走ったら相当疲れるし、1°か2°の勾配でも5分も漕ぎ続けるとかなりきつい。
自転車の動力源は人力なので、CO2は排出しないかわりに、持続力・最大出力とも機械には大きく劣る。
100km200km走るのは当たり前、山越え峠越え大歓迎という本格的な自転車乗りの人でなければ、やはり自転車だけで全ての移動をこなすのは無理だ。第一、舗装路以外の場所では走れないし。

であれば、都市部など比較的平坦な舗装路に網羅されたエリアでは自転車を、その間の移動は自動車や電車、ときには飛行機や船など他の交通機関を組み合わせて利用するのが合理的だ。

自転車を電車などで持ち運んで乗ることを「輪行」と言う。
僕はこれまで横浜、湘南、外房、長野、東北、しまなみ海道(中四国)などを輪行してきたが、やった人はわかると思うけど、本当に楽しい、すばらしい旅になりますよ。
旅、などと大げさに言わずとも、車のトランクに自転車を積んで日帰りでドライブに出かけるのでもいい。
行動範囲が広く、深くなる。

さあ、輪行したくなってきましたね?

ここで注意事項。
日本では、自転車は折りたたむか、さもなくば解体しないと電車には持ち込めない。
自動車には解体せずに乗せようと思えば乗せられるが、専用のキャリアが必要だし括り付ける作業も大変だ。
折りたたみ自転車なら一発クリアです。

・・・さあ、折りたたみ自転車がほしくなってきましたね?でもiruka発売までちょっと待って(笑)。

今回は持ち運びの観点で折りたたみであることのメリットを書いたが、そうはいっても輪行なんてイベントごと。日常は街乗りですね。
ところがこの折りたたみ小径車、街乗りでも思わぬ副産物がある。
それを次回。

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写真はノルウェーのとある駅だが、ホーム上に自転車があるのがわかるだろう。
ヨーロッパの多くの国では、自転車のまま乗り込める車両があったり、写真のようにホームまで自転車を乗り入れられたり、自転車と公共交通機関の親和性が非常に高い。
実にすばらしいが、ただ実際に目にしてみると、さすがに自転車のまま電車に乗るのは乗り降りが大変だったり座れなかったり、気楽なことではない。
やはりどの国でも、「常に自転車と共に行動するライフスタイル」には、折りたたみ自転車が最高のソリューションだと思う。


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