2010年7月12日月曜日

自転車クラスタ暴論


Twitterをきっかけにリアルで会った人の数が1年ちょっとで30人を超えたと思う。
ブログ経由で会った人もいるけど、Twitter経由が増え続けてる感じ。
ReplyとDMでサクサク話が進むのがいいのかな。

お会いするのは、やはり自転車業界人が増えてます。
僕と同じようにメーカーを起業した人、デザイナー、小売の人、周辺サービスの人、ライターの人など、まとめて自転車クラスタと呼んでしまうと、どうも僕が会う限り自転車クラスタは他のクラスタに比べると:

料理好きが多い
飲み食いはもちろん好きだけど、自分でも作りたい、という。

楽器やってる人が多い
音楽聞くのは好きだけど、自分でも演奏したい、という。

Apple好きが多い
マカー、多いです。

以上3点は僕がまさにそう。

バイク好きが多い
バイクは乗らないのでここは全くわからない世界。
ただ何となく気持ちは想像できる。

十把ひとからげは乱暴だけど、総じて自転車クラスタは「自分で作りたがり/自分でやりたがり+マジョリティ嫌い+(やや)孤独癖あり」のように感じる。
つか僕がまさにそうなんだけどw
まー自転車はそもそも自分で漕がないと走らなくて、乗ってる間は基本的に自分ひとりで世界が完結する乗り物ですからね。さもありなん。

あとは産業としては日本においては(今ブームとはいえ構造的には)成熟〜衰退産業なわけで、ネット業界でよく見た「成長市場で自分も成長できそうだからネットやってます」みたいな人はほぼ皆無で「市場がどうだろうとオレはこれやりたいの」的な人が多いかも。そこは両論あると思うけど、僕は好きだな。
ただその分経営者的な発想をする人は見る限り少なくて、そこは僕が存在するニッチがあるかも、と思ったりする。

ともあれ、自転車クラスタ、楽しんでます。

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写真はエジプト、ルクソールのラムセス二世像。この像は誰だ? って聞くとほとんどラムセス二世なんだよね。


2010年6月17日木曜日

デザインとはHow it works


先日神保町の居酒屋で飲んでいて右手の指先にトゲが刺さり、どうしても抜けず痛くなってきたので病院に行く羽目になった。

なぜ居酒屋で指にトゲが刺さるのか?
その店は壁の酒棚の一部が隠しドアになっていて、その裏にトイレがあるという構造だった。
僕はトイレに入ろうとして木製の棚(兼ドア)を押した。
で、その棚がささくれていて、トゲが刺さったというわけ。
ちなみに酒瓶がぎっしり詰まっているので、ドアとしても異常に重く開けにくい。

某国で非日常的な空間ともてなしを売りにする某有名リゾートホテルに泊まったときのこと。
部屋のド真ん中にバスタブが置いてあった。
シャワーブースは部屋の隅。
床にポタポタ水を垂らしながらシャワーからバスタブまで移動しなければならない。
また、バスタブは周囲が壁に接していないからすぐ冷めちゃうし、だからとお湯を足しすぎるとオーバーフローの排水口がついていないからあふれてしまう。あふれたら部屋が水浸しだ。

デザインを重視するあまり、機能が損なわれている例だ。
というか、デザインとは何なのか誤解しているのだ。

かのスティーブ・ジョブズ曰く「デザインとは How it looks ではなく How it works だ」。
彼らはデザインを単に How it looks と考えているのだろう。
ひところ流行ったデザイナーズ家電とかデザイナーズマンションにも同じ例は多い。

僕は誓います。
irukaには機能的に意味のないデザインは一切施しません。

ちなみに上述のホテルは、何と言うか、セレブご用達みたいに言われることが多い。
かような不便も楽しめないとセレブとは言えないのか。
セレブ道は長く険しい。

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写真はルクソール神殿。右側のオベリスクはフランスにあげちゃったんだって。あげちゃダメだよう。


2010年6月10日木曜日

事を成すのは長い旅


「インビクタス」を見ました&読みました。
南アフリカのマンデラ元大統領とラグビーワールドカップの話です。
エジプトに行く機内で映画インビクタスを見て感激し、帰りの機内でも二度見し、帰国後原作の小説インビクタスを買って読んだ。

とにかくまあ、映画も小説もすごいです。
ぜひ見て&読んでいただきたい。超おすすめ。

映画はマンデラが刑務所から釈放されて大統領になるところから始まるけど、小説では大統領になるまでに本の半分が割かれている。
マンデラがアパルトヘイトに反対する政治犯として終身刑で投獄されてから釈放まで26年、大統領に就任するまで実に30年かかっているからだ。

マンデラは刑務所で看守から白人の言語を学び、白人の考え方や生活習慣を学び、丁寧に忍耐強く白人たちとの対話を重ねて釈放を勝ち取り、ついには大統領になり、自分を虐げた白人に復讐することなく融和を図り、アパルトヘイトをなくした。
すごいとか、尊敬するとか、何を言ってもうすっぺらにしか響かない。
30年ですよ、30年。
しかも終身刑で、どうして希望を失わなかったのか、想像もできない。

レベル感は違うけど、ジョブズがアップルを追放されてから、iPadを発表して時価総額でマイクロソフトを抜いた今年まで25年だ。

「事を成す」のは長い旅、スピードや時流に乗ることも大事だけど、旅を続けられるかどうか、意思の力が最も大切なのだなあと思った。
逆に言えば、孫正義氏は「登る山を決める」と言うけど、成果が出るか確証がない状態でも30年続けられる仕事または事業を、選んでいるかということだ。

irukaは・・・もし最初の数年でぜーんぜん売れなかったら、正直言って30年はちょっと自信がない。
僕はやっぱり凡人なのかなあ。
まあでも、凡人なりに、やるだけやってみます。

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写真はスフィンクスとピラミッド。


2010年6月7日月曜日

起業して後悔する人はいない


古巣オプト時代の後輩が一人、起業のために退職すると聞いた。
オプトは意外に起業する社員が少なかったんだけど、ここ2-3年で明らかに増えた。
良いことだ。
会社にとって起業する社員が増えることは、短期的には戦力ダウンになるが、長期的には組織の魅力を高めると思うからだ。

と言いながら、役員だった頃は立場上「もうちょっとオプトでがんばろうよ」と全力で説得していたけどw、今は起業したいという相談を受けたら一切止めない。
もちろん楽ではないし、思い描いた結果になる可能性も決して高くはないかもしれないけど、楽しいもん。

少なくとも僕は、起業して後悔しているという人に、会ったことがない。
「起業はそんなに甘いものじゃない」「サラリーマンもできない奴が起業して成功するはずがない」「経験も人脈もないじゃないか」「会社勤めから逃げてるだけだろう」なんてことを言って反対するのは、起業したことがない人ばかりだ。
そんなことは起業する人は皆多かれ少なかれ不安に思っていて、それでもなおチャレンジしようとしているのだ。
どんな理由であれ、どんなきっかけであれ、僕は新しいチャレンジをする人が好きで、応援したいと思っています。

などとあたかも僕に豊富な起業経験があるかのように書いたけど、僕はオプトでは「起業のプロセスに参加した」けど「僕自身が起業したわけではない」と思っていて、ちょっとした引け目のようなものを感じている。
確かに事業と資金の両面においてオプト創業メンバーの一人だったけど、起業したのはやはり創業社長の鉢嶺だし、2001年にネット広告代理店として再出発した新オプト(と便宜的に呼ぶ。僕はオプトは2000年以前と2001年以後は別の会社だと思っている)を作ったのは当時代表になった海老根だ。
「自分一人で起業したらどうなるか試してみたい」という思いは、イルカ起業の(大きくはないが確実に)理由の一つであったと思う。

というわけで、100%自分の起業という意味ではイルカが初です。
起業したばかりの人、同期として仲良くしてくださいw
現在起業を考えてらっしゃる人、ぜひ一緒に挑戦を楽しみましょう。

*このエントリを書くきっかけのブログを紹介しておきます。
起業したい若者に対する大人の本音
どんだけマッチョじゃないと起業できないんだ、日本は

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写真はモスク尖塔から見下ろしたカイロ市街、イスラム地区。


2010年5月24日月曜日

Let's Go Global


Twitter経由面白いブログエントリを見つけたので反応してみる。

曰く「電通・博報堂など総合系からオプト・サイバーエージェントなどネット系まで日本の広告関連企業の時価総額を合計しても約1.2兆円。Googleの時価総額14兆円の1割にも満たない。愕然」と(時価総額の計算は2010/5/21付)。

筆者の方は特に要因の分析はぜず「アメリカでは広告関連技術のイノベーションが盛ん」と書くにとどめているが、この時価総額の彼我の差は(イノベーションの力の強弱ももちろんあるが)僕は対象とする市場の違いが最大の要因と思う。

Googleは2兆円を超える売上のうち実に53%を米国以外から上げているのに対して、例として電通は1.7兆円の売上のうち海外売上はわずか9%。
僕の古巣のオプト含め、日本の広告関連企業はあまねく、ほぼ純粋なドメスティック企業なのだ。

広告費はGDPに、GDPは人口に(ざっくりだけど)比例する。
2008年の日本のGDPは世界の8%。さらに人口減が予想される日本だけを市場とする企業群の時価総額合計が、グローバル市場を対象として高いシェアを持つGoogle1社の1割にも満たないのは、合理的と言ってよいと思う。

率直に言って、僕はオプト在職時にはグローバル化の必要性は強くは感じていなかったし、実際に行動もしていなかった。
なんだけど、実際は上記のような状況なので、後輩諸君よろしく頼むw。ふがいない先輩ですまんww

irukaは・・・書くことで自分を追い込もうと思ってる面もありますが・・・、デフォルト世界で行きたいと思います。

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写真はエジプト、カイロのイスラム地区。


2010年5月21日金曜日

特に進展のない近況報告


長文を書くほどの出来事もないですが、以下散文的に近況報告申し上げます。

iruka T1(試作第二弾)は上海の工場で試作が始まってますが、まだお見せできるものはなし。私はT2(試作第三弾)以降の意匠面・オプションパーツ・ユーザーサービスなど考えてます。

GWはエジプトに行ってました。ピラミッドもすごかったけど、カイロの街歩きが面白かった。混沌。喧騒。

その行き帰りの機内で「インビクタス」見て、参った。行きで見て感動し、帰りでも見てしまったw マンデラさんに興味を持って何冊か本を読んでます。

旅先で読み終えた半藤一利さんの「昭和史」()が、もう、ものすごく面白かった。自国の歴史なのに、いかにわかってるようで全くわかってなかったか。

自転車関係で立て続けに何人か面白い人に出会いました。全てブログおよびTwitter経由。アウトプットし続けてればインプットもあるんだなあと思った。

知人の誘いでテニスの団体戦チームに加入。シングルスで二回出て、一回はチームの勝敗がかかった試合で勝利、一回は惨敗。勝てばうれしいし負ければ悔しいしで、練習の回数が増えつつある。

経営相談してほしい的な話がなぜか連続。オプトやめるときは「社外役員や顧問のお誘いが来すぎたらどう断ろう」と心配してたら一件も来ず、涙で枕を濡らしたのに。

バンド「カマタリ」の第二回ライブが6/27に決定。週イチペースでスタジオに入ってます。

という感じで平和に生きています。

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写真はピラミッド。ま、エジプトつったらとりあえずね。中生みたいなもんで、とりあえず。


2010年4月27日火曜日

折りたたみ自転車おすすめ書籍


自転車ツーキニストで有名な疋田智さんの最新刊。
これまでも自転車に関する数々のすばらしい著作がありますが、今回は折りたたみ自転車にフォーカスした本です。

ものぐさ自転車の悦楽〜折りたたみ自転車で始める新しき日々



これは、ということで早速読みました。

えーと。参りましたね。もう僕ブログに書くことなくなっちゃいました。
なぜ折りたたみ自転車が良いのか、どんな視点で自転車を選べば良いのか、僕なりにブログ(なぜ自転車か その1,その2/なぜ折りたたみ自転車か その1,その2,その3,その4折りたたみ自転車は遅いのか極小径車に関する考察)やiruka仮サイトでも書いて来ましたけど、もうこの本を読んでもらえばオールOKです。超おすすめ。

これから折りたたみ自転車に乗ろうという方には完璧な本ですが、唯一惜しむらくは、irukaが載っていないことw
製品が出てないんで当たり前なんですけど、文庫化あるいは電子書籍化の暁にはirukaもおすすめ折りたたみ自転車として載せてもらえるようがんばります。

関係ないですけど、「不思議の国のアリス」iPad版が元々すごいのにさらに日々アップデートされてるようで、電子書籍の未来を感じます。
買った本の内容が新しくなっていくって、ちょっとすごい。
KindleでもiPadでもいいから、日本の出版社のみなさん早く電子化進めてくれい。
そしてこの本が電子化されたときにirukaが載るようにしてくれい。

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写真は京都・大徳寺にて。まさに輪行で行きました