2012年4月27日金曜日

今にフォーカスする


中国の工場に質問リスト投げてんだけど返って来ないし。
ということでテニスネタ連投。

前回、ベテランJOPに挑戦していることを書きました。
もちろんテニスそのものが好きだから、試合が好きだからやってるわけですが、ベテランJOPに出てくる人たち、特に上位プレーヤーの人たちが魅力的で刺激になる、というのも実はあります。

何が魅力的か、というと「今にフォーカスしている人たち」ということです。

ベテランの世界では、上位プレーヤーにも色々な人がいます。
職業はやはり現役テニスコーチが多いですが、サラリーマンや自営業の人もいます(先週僕が初戦でスコ負けした大会の準優勝者は消防士らしい)。
ジュニア時代・学生時代から全国的に有名なスター選手だった人もいれば、かつては全く無名だった人もいます。
体育会出身者や有名クラブ出身者もいれば、中には同好会上がりの人もいます。

そうなると「ジュニア時代から全国レベルで活躍して今も現役テニスコーチを続けている有名選手が、同好会上がりのサラリーマンに負ける」とか「インカレ上位経験者が、関東学生にも出られなかったかつての無名選手に負ける」なんてこともあります(もちろん逆の方が多いですが)。

前者の「以前から有名だったプレーヤー」は、ベテランJOPなんか出てこないで、コーチだけやっていたりテニスクラブで仲間内でほどほどにプレーしていれば、いつまでも「往年の名選手」として尊敬され続けるわけです。実際にそういう人はいっぱいいます。
それをわざわざベテランJOPなんか出てきて、かつての無名選手に泥試合に引きずり込まれて、負けて、「あの◯◯さんに勝っちゃった」「◯◯さんも落ちたね」なんて言われるリスクを負うわけです。
合理的な行動とは思えません。
それでも、やりたいからやってる。かっこよくないですか。

後者の「かつては無名だったけどベテランでは上位にいるプレーヤー」は、逆に有名プレーヤーと対戦しても「名前負けしない人」です。
僕は昔から「名前負け」してしまう方で、格上と言われる相手にはどうも最初から負けて当然のように思ってしまい、つい自分からミスを早めたり、スコアが離れると戦意を喪失したりしがちでした。つまり小物なんですよ。
彼らは逆に、格上の相手にこそ戦意を高めて、一段とパフォーマンスを上げることができるわけです。
そのメンタルの強さがうらやましい。かっこいいです。

前者も後者も共通しているのは、自分についても相手についても、過去のことを一切意識の外に置いて、「今」だけを見て戦っている人たちが強いということです。
それが「今にフォーカスしている」という意味です。

これはテニスはもちろんのこと、仕事でも何でも、あらゆることにおいて結果を出すために必要な、共通のマインドセットだと思います。

・・・わかっちゃいるんですけど、難しいんですよねえ。精進します。

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元オプト取締役CFOという肩書きは何かと便利なんで今も使ってますが、「今にフォーカス」して早く外さなきゃ、です。そのためにはまずirukaを・・・はい・・・がんばります・・・。

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写真はパスポート更新に行った東京都庁。何気に高層建築物好きです。


2012年4月23日月曜日

夢なんてかなわない


こんにちは。
TwitterとFacebookではテニスと料理しかしてないように見える小林です。
実はirukaは諸々重要な局面にあって、ちゃんと仕事もしてるつもりですが、テニスもかなりやってるのは事実ですw

というのも、実は昨年からベテランJOP大会に挑戦し始めてまして。

ベテランJOPというのは、日本テニス協会の年齢別公式ランキングシステムのことで、男子は35才以上の部から5才刻みで80才以上の部まであります。
ランキング対象の大会に出て勝ち進むとポイントが付与され、直近一年間のポイントの高低で毎月ランキングが更新されます。
各大会はAグレードからFグレードまで格付けされていて、高グレード大会ほどポイントが高く、強豪選手が集まってレベルが高くなります。

僕も含めて、全てのベテランプレーヤーの夢は、秋の全日本ベテラン選手権、いわゆるジャパンに出ることです。
選ばれし32人だけが出場を許される、いわばテニス界の甲子園ですね。
本戦ストレートインするにはランキング上位26人に、予選に出るためにも27〜38位に入っていなければなりません。そのためには最低600ポイント近く獲得している必要があるため、ポイントの高いDグレード以上の上位大会でコンスタントに勝ち進むことが必須です。

で、選手登録して大会に出始めてから一年たつのですが、これがもう、ほんとーーーに勝てないんですよ。
強い人がほとんど出てこないEグレード大会とFグレード大会ではそれぞれかろうじて一回ベスト4、一回優勝があったけど、Dグレード以上ではこれまで4大会に出て一試合も勝ててません。一試合も。

今シーズンも先々週の東京オープン(Dグレード)、先週の東海毎日(Cグレード)と意気込んで2週連続で出場したけど、連続初戦敗退ですわ。
東海毎日なんて新幹線で名古屋まで遠征して片道3時間+待機3時間、んで試合時間40分、スコア0-6, 1-6で吹っ飛ばされてトボトボ帰ってきたわけ。
心折れるよw

そんなわけで、現在の僕の状況は、40才以上男子シングルスで85ポイントの148位。
もちろん人間に不可能はありませんが、まあ客観的には、今の僕の実力からすると全日本は極めて難易度の高い夢であると理解しています。

でね。よく「念ずれば夢はかなう」って言う人いるじゃないですか。あれウソだよね。

念じて努力しなければ夢はかなわない、これは真実でしょう。でも、逆は真ではない。
スポーツでもビジネスでも、どんな分野でも、念じて精一杯努力しても夢がかなわないことなんていっぱいある。ていうか夢がかなう人なんてほんの一握りじゃないですか。

そこで最近、強く思うのです。

趣味でも仕事でも事業でも、努力して最終的に夢がかなわなくても後悔しないような、努力の過程や苦労自体が喜びとなるような、心から好きなことに集中して打ち込むべきだ、と。

その点、僕にとってテニスと自転車事業はまさにそうだなあと思う。
だから望んだとおりの結果が出なくても続けられるし、続けるだろうな、と。ていうか実際に続けてるし。

逆に、好きでもないことに時間をムダにできるほど人生長くはないなあと、近頃よく感じます。年ですかね。
まあ80才以上の部まで出続ければ、まだ40年以上チャンスはあるんですけどねw

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写真は青山墓地の桜並木。