2010年3月29日月曜日

京都を走る その2


今回の京都自転車旅では、京町家に泊まりました。
正確には「古い京町家を改装した一棟貸しの宿」ですね。

外観はこんな感じ。路地の奥に鎮座ましましてる。


玄関開けると土間があって、


入るとリビングとキッチンスペース。


障子を開けると坪庭。


リビングにはいい感じの屏風。他にも素敵なインテリア多数。


二階は板間と寝室。


非常に良かった。インスピレーション多々。

テレビがなかったり、置いてあるコーヒーがインスタントでなく豆を挽いたのだったり、インテリア類が和洋亜入り交じってセンス良かったり、イケてるなーと思ったら案の定、日本人ではなくアメリカ人の経営だった。
創業者のアレックス・カー氏は30年以上日本で暮らし、京都の町家を中心に全国で古民家をビジネス活用する事業を展開しているとのこと。
氏のインタビュー記事を見つけたんだけど、めちゃめちゃ感銘&刺激を受けました。
この人と何か一緒に仕事してみたいな。irukaで協業できないか考えてみよう。

町家宿泊にご興味ある方はこちら。おすすめだけど、えーと、ただ安くはないです。

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明日からまたiruka試作の打合せで上海です。

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冒頭の写真は嵐山の竹林。


2010年3月24日水曜日

京都を走る その1



春分の日の連休で、自転車を持って相方と京都に行きました。

愛車DAHONヘリオスをこんな風に折りたたんで東京駅から新幹線に乗って(日本では電車に自転車を持ち込むにはカバーが必要)


着いたら展開して、走る。走る。走る。


輪行メインの旅行は東北・しまなみ海道に続いて3回目だけど、やっぱり良いです。
特に京都は、車や電車より自由自在に動ける、移動自体が楽しい時間になるという点で自転車の良い点をいかんなく発揮できますね。
鴨川の川べり、京町家が並ぶ裏道、嵯峨野の愛宕街道などなど、自転車だからこそ楽しめる道がいっぱいある。バスやタクシーじゃこうはいきません。

京都はレンタル自転車も充実してるけど、基本ママチャリしかないからメインの移動手段にするのは無理がある。やはり自分の自転車を持って行くのがベストです。
なんだけど、改めて思ったのが「今の折りたたみ自転車は折りたたんでからが大変」ということ。
東京駅なんて入り口から新幹線ホームまで200メートルくらいあるし、ホームに上がってからも車両によってはかなりの距離を歩く。
DAHONヘリオスは10kgジャストくらいでかなり軽い方だけど、それでも肩にぶら下げて歩くのは大の男でも結構きついです。
あと、折りたたみサイズが幅80cm×高さ65cm×厚さ30cmくらいあるので電車内の置き場所は最後列の席の後ろに限られてしまう。今回は最後列の席を指定で予約できたからいいけど。

というわけで、はい、irukaは折りたたんだ状態でコロコロ転がして運べるように&席で足の間に置けるように(窮屈だけどね)します。

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次回は京都で泊まった宿について書きます。京町家に泊まって、かなり面白かった。

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冒頭の写真は大徳寺にて。早咲きの桜。


2010年3月17日水曜日

割と真顔でネットをリスペクトしてみる



ぜんっっぜん自転車と関係ない話だけど、私の古巣であるネット業界ではアプリビジネスが盛り上がってますね。
mixiやモバゲーなどSNSに乗せるソーシャルアプリ、iPhoneアプリ、Androidアプリなどなど、最近若い人が起業しますっていうと9割方アプリな感じ。

プラットフォーマは儲かるけど開発側はレッドオーシャンだろとか色々議論があるみたいだけど、ものすごく面白いと思います。

何が面白いって、100%ネットだけでビジネスを完結できるところ。

これまでは、開発者はいくら技術とアイデアがあっても、食べてくためには何らか人と関わる必要があったわけでしょ。ゲーム会社とかソフト会社に就職するか派遣になるか、フリーの請負で仕事をもらうか、自分で製品作ってもプロモーションとか営業とか決済とか。開発だけやってるわけにはいかなかった。
んで、営業系の人たちから「技術だけあってもコミュニケーション能力ないと食ってけないよ」「エンジニアだろうと何だろうと新人は率先して電話とれよ。社会の常識だよ」とかウザめに説教されて「ち、うっせーな」みたいな。

でもmixiアプリにせよiPhoneアプリにせよ、PCで開発→プラットフォーマのサーバーにアップ→オンライン審査→チャリンチャリン と、極端な話(極端な話ね)誰とも会うことなく収入が得られる。プロモーションやマネタイズもプラットフォーマがやってくれるので、開発が好きなら開発だけに専念できる。
もちろんそれで食べてくだけの収益を得るのは楽ではないだろうけど、可能ではある。技術とアイデアとやる気さえあれば。

僕個人はそういう働き方は興味はないし、そんな人ばかりだったら嫌だけどw、多様な生き方が可能な社会というのは本質的にすばらしいと思う。
それを可能にするインターネットって本当にすごいよ。もっと感謝しなきゃ。

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写真はアラビア砂漠。風紋。


2010年3月12日金曜日

スモールアップデート


試作第二弾(「試作初号機」とも呼んでたけど、ややこしいので「試作第二弾」に名称統一)の図面アップデートもほぼ完了に近づき、月末に上海の工場に行って製作にとりかかります。
第二弾ではまだ金型は起こさず、アルミのパイプと削り出しだけで意匠面は簡略化して作る。例えばiruka最大の特徴であるトップチューブは本番ではハイドロフォーミングを使ってイルカを連想させる曲線的なフォルムにしたいけど、今回はパイプを曲げるだけ、みたいな。

なんだけど、その簡略化した図面でも、irukaちょーかっこいい。
見とれてしまいます。
親バカならぬ創業者バカですなw

あと、古巣オプトの仲良しヤマグチガク氏らとウェブ(今上がってる仮サイトじゃなく販売開始時の公式版)の検討を始めてるんだけど、今週打ち合わせに行ったら見事ジャージがかぶったw


テツトモか。

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写真は金沢の茶屋街にて。