2008年9月26日金曜日

新章突入(の、ちょっと前)


明後日から上海に行きますが、10月中旬の台湾行きも手配中です。
上海は部品メーカーとの打ち合わせだけど、台湾はiruka本体の製造の話。
製造請負の会社に図面を持ち込み、うまく話が進めばプロトタイプ製作に入る。

会社設立から半年弱、第二ステージ突入というところ。

楽しみ。

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秋ぽくなってきた。
オフィス近く(つまりは青山霊園)から六本木方向を臨んだ写真だけど、空が高くなったような気がしないでもない。


2008年9月24日水曜日

ガラパゴスでもいいじゃないか


先日かなり久々に、高校時代のテニス部同期と集まって飲んだ。

4人中2人がiPhoneユーザー(まあ一人はソフトバンク社員なんだけど)。
触らせてもらうと、やっぱり欲しくなる。購入意欲が二次曲線的に上昇。
一人が東芝のプロダクトデザイナーなので、irukaのデザインを見てもらおうとiPhoneからGmailにアクセスしてPDFの添付ファイルを見ようとしたが、開けない。
ここでいったん我に帰る。
良かった。翌日にでも買おうかという勢いだった。

というのは、数日後に気づいたのだが、iPhoneだと携帯サイトは見れないから「波伝説」など携帯の波情報が見れない。
波情報サイトは基本的にキャリアによるユーザー直接課金で成り立っているので、無料のPC版(これはiPhoneでも見れる)もあるはあるが情報量が著しく限られている。
これはちょっとなー。

携帯サイトも無料にしてしまったら、波情報サイトなんてユーザーの絶対数が少ないから広告収入だけでは絶対に成り立たない。
日本の携帯市場はガラパゴスとか言われるが、キャリアによるユーザー課金というのは、草の根的なサービスにとって実に秀逸なビジネスモデルだと思う。

アップル様、iPhoneで携帯サイト見れるようにしてください。
迷わず買います。

4年ぶりの再会だったが、話し始めるとブランクを感じない。
高校時代の、部活の同期というのはそういうものですね。

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写真はケニアのサバンナにて、君は誰だ。インパラ君かね?


2008年9月19日金曜日

イケてる名前 or NOT


「iruka」という名前の由来:
・自由、知性、俊敏のアイコンとして
・イルカが海原を滑るように移動するさまと、自転車が街を自由に走り抜ける姿を重ねて

なんだけど、もちろんマーケ的な視点からもふさわしい名前か検討した。
マーケ視点とはすなわち、ユーザーが覚えやすくて、愛情を抱いてもらえる名前かどうか、ということ。

多くのカテゴリにおいて、トップブランドの名前は下記の条件を満たしている(というのをアル・ライズ師匠の本で学びました)。

1-1. 固有名詞であること
1-2. 一般名詞であっても、事業とは全く関連がない語であること
2. 短く、発音も綴りもシンプルであること
3. 頭文字略称や頭文字と数字の組み合わせではないこと

ネットやITの業界を眺めるだけでも、成功例失敗例とも面白いほど当てはまる。
(IBM、Microsoftなど例外もあるが、数は少ない)

成功例(ここでいう成功はビジネス上ではなく、ユーザー人気の上で)
Google、Yahoo!、eBay、Amazon、Flickr、Skypeなどは1-1、Appleは1-2
YouTubeは1-1,1-2どっちとも言えそう

今イチ例
Auction.com、Books.com、eToys、Autobytelなど→事業そのもの、または特徴を表す一般名詞
BarnesAndNoble.com→長すぎ
MSN.com→頭文字略称

マイナーな言語の一般名詞を英語圏で固有名詞のように用いて成功する例もある。
Akamaiという会社があるが、これはハワイ語で「賢い」という意味。

さて、iruka。
2と3は文句なし、日本人にとっては1-2、外国人にとっては固有名詞に聞こえて1-1を満たすかなと。
濁音がなく、音がキレイな点もポイントだった。

オプト社員が僕を見て「イルカの小林さんじゃないですか」と(ニヤニヤしながら)言ったり、irukaの話を聞いた人の多くが「小林さんの自転車は〜」ではなく「irukaは〜」と言ってくれるのを聞くと、良いネーミングだったんじゃないかなと思っている。

もちろんネガティブな反応もあって、
・エコっぽすぎる
・柔らかで女性的な印象が強く、製品イメージを限定してしまう
これらは今後のマーケ戦略上の課題ですね。

でも概ね、というか、ものすごく気に入ってます。

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写真はケニアで見た木、バオバブじゃないし、なんて木だろ。


2008年9月18日木曜日

ニーズが先かプロダクトが先か


4月に会社を立ち上げて以来、irukaのコンセプトやデザインを見た人の数が徐々に増えつつある。
肯定的な意見もあれば、もちろん否定的な意見もある。

ここのとこ立て続けに数人、強烈に否定的な人に会ってしまい少々動揺しております(笑)。
まあ、その人たちは自転車業界の人なので、逆に良いことかなとも思う。

否定的な意見の代表は「ニーズなくない?」というもの。

ニーズは、たぶん今はない。
少なくとも顕在化はしていない。

irukaを通じて「常に自転車と共に行動するライフスタイル」を提唱するわけだが、通勤など自転車で都内を縦横に走り回ったり、折りたたんで電車に載せて旅に出たりという生活は、一部の人以外は想像もしたことがないだろう。
だから、プロダクトを通じて新しいライフスタイルを提示し、ニーズを創り出さねばならない。

ユーザーの声を無視してはいけないが、ユーザーの声を聞くだけではすばらしい製品はできない。
ユーザーは、今まで存在しないもの、今まで体験したことがないものには意見など言えないのだから。

「未来を予測する最良の方法は、未来を発明することである」
(The best way to predict the future is to invent it.)

とはパソコンの発明者の一人であるアラン・ケイ氏の有名な言葉だが、勇気が湧きます。

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写真はケニアのサバンナの日暮れ。広かったなあ。


2008年9月16日火曜日

テニス復活への道(渋滞中)


テニスを復活しようと目論んでまして、週一以上は練習し、試合にもボチボチ出始めている。
昨日は川崎市民大会35才以上シングルス。

初戦は社会人初心者らしき人で楽勝と思ってたら、しこられまくって大苦戦。
これで負けたら蒸発しようと思ったが、なんとかタイブレで逃げ切る。

二回戦は第一シードの昨年優勝者。2-8で負ける。
確かに強い人だったけど、もうちょっと何とかなったなー。

ということで宣言。
草トーでもなんでも、何かの大会でシングルス優勝するまで絶対やる。
と、心折れないための宣言でした。

そして本日は全身がありえない筋肉痛。
昼休みを長くとってマッサージに行こうと思います。

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写真はケニアで気球に乗る前、サバンナの夜明け。


2008年9月11日木曜日

上海へ


月末に上海に行くことになりました。
かねてから悩んでいる「ある機能」の開発メーカーの現地工場を訪ねる。

というわけで航空券とホテルを予約したんだけど、前職時代は役員秘書がやってくれてたので、自力で海外出張を手配するのは恥ずかしながら初めて。

同行者の一人が大阪から、僕は成田から行くのだが、最初に電話した格安大手某H社は「大阪発は違う電話にかけろ」&「行きたいパックツアーを言え」の一点張りでホスピタリティの「ほ」の字もないため途中でブチ切る。
当初の予定は連休に絡む日程だったためか他の代理店でも席を確保できず、やむなく候補日変更。

またイチからやるのは面倒なので、Googleで「出張手配」と検索し、一番上の会社に問い合わせてみる。

結果:一発確保&ウルトラスムーズ

他の総合旅行代理店とはスピードもスムーズさも雲泥の差。
ものの2-3分の電話やりとりだけで、20分後には完璧な行程案と見積もりがメールで届きました。

教訓:フォーカスばんざーい。ばんざーい。ばんざーい。

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写真はふたたびアフリカ。ケニアのマサイマラ国立公園で、気球の上から。
中央下に映っているビックリマークみたいのは気球の影。


2008年9月10日水曜日

池袋家電戦争(に、ようやく気づく)


先日、ちょっとした買い物があり池袋東口のビックカメラへ。
入ってみると以前よりなんだか横に広くなっており、レイアウトも大幅に変わっている。
エスカレータも上りしかなかったのが下りもできていて、使い勝手が良い。

買い物を終えてレジでポイントカードを出すと

「お客様、当店はヤマダ電機でございます」

隣にあるからわかんなかったよ。
紛らわしいな。

と、帰宅してから確かめるとヤマダ電機もう一年前に開店してたのね。。。

家電業界、全く知識がないですが、見てみると業界一位のヤマダ電機より、五位のビックカメラの方が時価総額が僅かながら大きい。
ヤマダ電機の方が純利益額は6倍大きく、利益率も倍近く高いのに、なぜか。
ちょっと研究してみようかな。

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写真は最近よくテニスの練習に行く公園の野球グラウンド。
夏の終わりの野球場って侘び寂びがあると思う。


2008年9月8日月曜日

マッサージとクライアントファースト


先週木曜はirukaに搭載すべきか悩み中の「ある機能」を司る部品の開発メーカーを訪問。
岐阜の会社さんだが先方のご厚意により名古屋で会うことになり、新幹線で名古屋を日帰り往復。
出張は非常に有意義だったが翌日異常に肩がこり、オフィス近くのマッサージへ。

僕としては、こっている肩甲骨内側をダイレクトに強く押してほしいのだが、その店はどうも二の腕など周辺部をほぐすことに時間をかけるマッサージスタイルで、なかなか思ったとおりに揉んでいただけない。
うーん、もどかしいなあ、もちょっと肩をほら、強くさ、などと思っているうちに眠ってしまう。

終わってみると、こりは見事に消えている。
Good Jobではあるけど、ちと欲求不満。

前職オプトでは「クライアントファースト」を標榜していたが、

・こりは消えないけど、お客の意向どおり揉む店
・お客の意向には背くけど、こりは消える店

どちらがクライアントファーストなのだろう。
肩こりは嫌だけど、マッサージの気持ち良さを思うと根治してしまうのも寂しい。

irukaは自転車愛好家ではない層をターゲットに考えている。
「自転車?自動車の方がいいなあ」(=マッサージは強く押せ)と言ってる人たちに「自転車最高ですよ」(=強く押すより周辺部ほぐす方がいいんですよ)と訴えるということだ。
環境にいい健康にいいと理屈で攻めてもダメで(理屈も必要だけど)、感性に訴えるカッコ良さとかイケてる感を醸成しないといけない。

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日曜、なんだかやけに体を動かしたいが波もテニスの約束もない。
近所の区民プールに行き、1km泳ぐ。
外に出ると夕立。ままよと雨中に自転車を漕ぎ出す。
という直前の写真。


2008年9月2日火曜日

頭いいなー その2


最近「頭いいなー」と思ったこと、その2「ビューティフルピープル」。
デンマーク発祥で10カ国以上で展開されている、「美しい人」のみが入ることができるというSNSです。

入会システム自体がこのサイトの本質を表している。
1. 自分の写真とプロファイルをアップする
2. 既存の会員が審査し、72時間以内に一定数以上の承認が得られれば合格(一定数に満たなければ不合格 ただし再チャレンジ可)
3. 30日間2500円の会費を支払って入会

どうすればSNSでユーザーがお金を払ってくれるか、考えに考え抜いたんでしょうねー。
会員になること自体がステイタスで、そのステイタスを維持するには会費が必要という点で、クレジットカードのゴールドカードやプラチナカードに近いビジネスモデルか。
ただ、入会審査を既存会員に委ねることで、クオリティと会員の優越感を維持している点、頻繁なログインを促すインセンティブになっている点でさらに強力。
ホント頭いいなーと感心します。

現在全世界で12万人の会員がいるそうで、上記の会費から単純に計算すると年間の会費収入は36億円になる(長期ディスカウントもあるようなのでもう少し少ないだろうけど)。
mixiは会員数1400万人で年商100億円。
会員一人あたりの収益性で考えると、mixiの40倍以上の効率である。

Google Trendsで見てみると、2008年の「ビューティフルピープル」の最大検索ボリュームはmixiの30倍近く、GREEの40倍以上ある。「オリンピック」と比べても4倍以上。
確実に注目を集めているが、ネット業界の人、特にSNSの運営サイドにいる人による分析やコメントを見たことがない。
話題にしてはいけないという不文律でもあるのかな。

ただまあ、好き嫌いで言ったら僕は嫌いだけどね。
自分がイケメンじゃないというのもあるけど(笑)
「一部の人だけのクローズドな世界で優越感を味わう」というのは生理的に大嫌い。

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写真はケニアの象です、象。子象がかわいすぎる。


2008年9月1日月曜日

設計会議


金曜は設計のミーティングでした。
大阪在住デザイナーの梁さんに加えて、台湾の工場に行く際の通訳候補の方と、折りたたみ自転車好きの友人の4名で実施。

やっぱり会議は3人以上5人以下がいいですね。
イケてないアイデアがすっきり消えて、イケてるアイデアがより強化される。

2人きりだと、僕もどちらかというと弁が立つ方なので(笑)自分でも薄々今イチと思ってるアイデアでもつい押し切ってしまいがちだが、3人以上いれば誰かがポツリと「イケてないよ」と言ってくれる。
かといって、大人数の会議の非効率性は言わずもがな。司会のスキルでアウトプットには死ぬほど差が出るし(前職では管理職向けに「司会道」というファシリテータ研修の講師をしてました)、その場合は誰か優秀な人間が一人司会にほぼ専念しなければならない。

今回も僕が出したオプションパーツのアイデアにばっさりとダメ出しが入り、同時にすばらしいインスパイアがあった。
効率的というわけではないが、生産的でした。

さて、iruka本体の設計はと言うと、現バージョンのデザインはかなり熟成されてきており、僕が決心さえすれば明日にでも台湾に飛んで製造委託先の工場を探しに行ってもよいところ。
僕が決心、というのは先日のエントリでも書いた「ある機能」に関して決断できていないから。
今週はその「ある機能」のリサーチに専念し、結論を出したいと思う。

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写真はケニア編第二弾。チータ親子ですな。インパラ狩りに失敗し、呆然と立ち尽くす姿。弱肉強食だぜ。