2009年1月30日金曜日

ファラオを超えた何か


昨夜はオプト時代の後輩が立ち上げた株式会社ハロの二人と飲み。
表参道のおでん屋さんに入ったのだが、そこでエッジのきいた名前の焼酎を発見。

 超ファラオ

「ファラオを超えた存在」ということか。太陽神ラーとか。
それとも「もう、ものすごくファラオ」の意味か。

いずれにしてもファラオと言ってる時点でわけがわかりません。

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写真はシンガポールにて、観音さま。これだけ手が多いと、冷え性だったら大変ですね。


2009年1月26日月曜日

老兵は去る


最近、ネット業界に急速に疎くなりつつある。というか、記憶が失われつつある。
ネット業界の社名や用語を言われてもすぐに内容を思い出せないというようなことが立て続けにあった。

そんな矢先。スタバでのこと。

「本日のコーヒーのショート、マグカップでください」と言うつもりが、なぜか口をついて出て来たのが

本日のコーヒーのショート、まぐクリックでください

正確には、言いながら気づいて「まぐクリッ マグカップでください」みたいな感じだったけど。

ああ、オレもかつてネット業界にいた人間なんだなあ。
って古いっつの。もうまぐクリックって社名ないし(笑)

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写真はシンガポールのチャイナタウンにて、正月グッズ(?)を売る店。真っ赤。


2009年1月22日木曜日

燃料電池で人類もおしまい?


自転車に乗っていると、思考が流れ出るというか、つらつらと色々なことが脈絡なく思い浮かぶ。

先日思いついたのが「人類の歴史とともに、主たる動力源は逆にどんどん古くなっている」ということ。

人類最初の動力源は「人間そのもの」だ。
移動するにも荷物を運ぶにも全て、贅沢にも人類という「最新・最先端の生物」を使っていたわけだ。

次は馬や牛などの「動物」。

次いで、木すなわち「植物」。

そして、石炭・石油すなわち「古代の植物」。

続いて登場した原子力発電(今や日本の発電量の3割を占める)は、ウランすなわち「金属」。
ウランに限らず金属とは古い恒星の内部で作られてから超新星爆発で宇宙にばらまかれたものだから、地球そのものより古い。

水素燃料電池が実用化に向けて研究が進んでいるが、水素は宇宙に存在するもっとも古い物質。
もうこれ以上古くさかのぼりようがない。
もし燃料電池が普及したら、人類そのものも終わってしまうのではないか、なんて心配になってしまう。

自転車という、最古なんだけど最新の動力源である人力だけで走る乗り物が見直されているのは示唆的に感じる。

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写真はバルセロナ、サグラダファミリア教会内部。
実物を見て思ったけど、ガウディって絶対頭おかしいって。
そのガウディに任せるバルセロナ市民ってちょっとすごい。


2009年1月14日水曜日

本日のコーヒー


昼食後にスタバで「本日のコーヒー」を飲むのが日課です。

青山はスタバのメッカ。
自転車で10分以内のエリアに10を超える店舗がある。

どの店もレジ横にその日の「本日のコーヒー」の豆を紹介する手書きのボードが置いてある。
「ケニア フルーティーでなめらかな口当たり」「コロンビア ナッツに似たコク味」みたいな。

紹介文は店ごとのオリジナルなので、同じ豆でも店舗あるいは日によって紹介の仕方はかなり異なる。

スターバックス南青山骨董通り店、2009年1月14日の「カフェベロナ」の紹介文はこちら:

 恋愛のような奥深さ

今後もレジ横から目が離せない。

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写真はシンガポールの道教のお寺にて。
マジで意味わかんないんですけど。


2009年1月9日金曜日

民主党は定額給付金をバカにできない


民主党が「製造業の派遣労働禁止」を提案するという。

アホだ。
まったく意味がわからない。

派遣を禁止された企業はどうするか?
派遣社員を全員正社員として雇いなおすか?

んなわけない。
企業はギリギリのギリギリまで採用を減らすだろう。
今の日本では、正社員にしたら解雇することは事実上不可能だから。
その結果、今よりも失業は増える。

「派遣がかわいそう、大企業は悪だ」という大衆のセンチメントに迎合した、ただの人気とり政策でしかない。

民主党は昨年も「ガソリン値下げ隊」などといってガソリン税の暫定税率廃止を訴えた。
ガソリン税はピグー税(環境悪化など社会にマイナス効果を与える製品に高い税率をかけて消費を抑制する考え方)の典型であり、税率を下げることは国際的には非常識中の非常識だ。

要は、選挙のことしか考えていない人気とり政党ということだ。
ビジョンも戦略もない。

民主党だろうが自民党だろうが「同じ人種」がやっている限り日本は変わらないと思う。
「同じ人種」というのは「議員歴の長い政党政治家」ということだ。

議員の行動原理は「選挙で勝つこと」だから、議員生活にどっぷりつかった政治家は、本質的・構造的な問題解決よりも目先の選挙で票がとれる人気とり政策(それも投票率の高い高齢者向けの)しか打ち出すことはできない。
「違う人種」、すなわちオバマ氏のような40代以下の若手か、企業経営者だった人物が政権を担うべきと思う。

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写真は小石川後楽園にて。真っ赤な日よけ傘が突っ立ってました。


2009年1月7日水曜日

危機感を持つということ


今週から企業も休み明けで新年に突入。
「危機感を持とう」と社員に訴えている会社が多い様子。そりゃそうだ。

で、ちょっと思ったんだけど「危機感を持つ」ことは「よりハードに働くこと」とは違うよなー、というかむしろ逆じゃないか、と。
これだけ変化が激しい状況では、今までと同じやり方で働く時間だけ長くしても、良い結果が出るどころかドツボにはまって心身ともに消耗するだけではないか、と。
今までの成功体験は忘れて新しいやり方を試す必要があるし、そうすれば逆にピンチがチャンスになるんじゃないか、と。

ちょうど今日からオプト有志らとirukaのマーケティング戦略の話をし始めたが、展示会に出展して自転車雑誌に広告を出して専門店にPOP置いて、と他のブランドと同じことをやるだけでは新しい市場は作れないし、それどころか1台売るのも苦労するだろう。
ただ奇をてらうだけではもちろんダメなんだけど、ある意味ぶっとんだ、まったく新しいやり方を考えていきたいと思う。

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写真は小石川後楽園にて。冬に咲く桜すなわちフユザクラ。


2009年1月6日火曜日

起業のリスク


以前、といっても少し前、実家の母からものすごく心配そうに「あなたは『手形の不渡り』を知っているか」と聞かれた。
オレを誰だと思っている(笑)。
息子が金融知識不足で一文無しになったらどうしよう、と心配になったらしい。
昔から「麻薬を打たれるから六本木には行くな」「破産するからクレジットカードは作るな」など数々のトンデモ心配をされてきたが、親というのは子供がいくつになっても心配なのね。

起業のリスクとしては、母の言う経済的リスク、すなわち「投じたお金がパーになり、かつ借金を背負う」が最も一般的だろうが、自転車事業であれば経済的リスクは正直さほどでもない。
イルカの資本金は5000万円だが、追加で資金を投下してもロスはかなり限定される。

それよりも、きついのは『期待した成果を得られない失意』だろう。

今は『オプトの創業メンバーで元CFO』というと多くの人が好意的に接してくれる。
でももしイルカが鳴かず飛ばずだったり製品リリースさえできなかったりしたら、
「オプトは運が良かっただけ」
「小林一人じゃダメでしょ」
とか言われるわけですよ。
(たぶん今、イルカの成功を願っている人の何倍も、成功を願っていない人がいる。別に恨まれてるとは思わないけど、人間てそんなものだ)
そのときどれだけ財産があろうと、残りの人生は相当きついものになるだろう。

周りを見ると、1社目は成功したけど2社目は今イチ、という人はかなり多い。
というか、2社連続で成功した人などほとんど見かけない。
イルカも悲観はしてないけど楽観はとてもできない。

それでも、僕は始めてしまった。
しょうがないじゃん、やりたかったんだもーん。

・・・などと、平均すると8.3日に一回くらいのペースで(ウソ 適当です笑)考えたりもしますが、今年もがんばります。

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写真は一昨日初詣に行った神田明神。
オプト時代、営業初日の前日(つまり休日)に役員会議をやって神田明神に行く風習があったが、今年も僕の行った後にオプト役員陣が来ていた様子
思ったとおりだ(笑)。


2009年1月5日月曜日

あけまして


年末年始はシンガポールおよびインドネシアで過ごしました。

実はシンガポールの大ファン。今回が5回目。
食事の美味しさ、多民族文化、超戦略的な国家運営ぶりがしびれるほど素敵。
自転車はあまり走ってないけど。

昔からどうも「日本の正月」というのが苦手(年末は大好きなんだけど)。
まずあの「チャン、チャララララララン ピロ〜〜」という、そこら中で流れてる琴と笛の音楽が嫌。理由はわからないけど。
あとテレビも嫌。不要にハイテンションで。うるさいっつの。

帰国してテレビをつけると、やっぱり「どうするどうなる不況」みたいな番組が多いが、どいつもこいつも政府が悪い政治が悪いと言うばかりで(それはそのとおりだが)「政府は頼りにならないから自分たちで政策を考えよう」みたいな番組は一切ない。
今こそ自力本願の時代なのに。

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写真はビンタン島(インドネシア領)のホテルにて。