2012年6月29日金曜日

旅とネット


イタリア逗留から帰国の途。
東京便ディレイにつきチューリッヒのラウンジで暇つぶしにブログなぞ。

今さら言うまでもないことだけど、ネットって便利ですね。と今回の旅で改めて思った。心から。

airbnbでフィレンツェのアパートを借りて、booking.comでホテルを探して一泊二日のイタリア国内旅行に2回、classictic.comでチケットを探してクラシックのコンサートに2回。
ああもう本当にネットのおかげ。列車やバスの時間も当然のようにネットで調べて出かけるし。つかネットがない時代に旅行ってどうしてたんだっけ。

特にスマホとタブレット登場後ここ3-4年で公共の場所のWiFi整備が進んで、便利さが加速していると感じる。

同時に思うのが、世界で使われている日本発のネットサービスってないなあ、ということ。
airbnbとbooking.comはアメリカ発、classictic.comはドイツ発のサービス。
別に僕はナショナリストではないのでどこの国のサービスだろうと便利なら別にいいんだけど、やっぱり自分の国の製品なりサービスなりが世界的に使われたらうれしいなあと思う。

もう一つ、日本、特に東京は本当にすばらしい旅先だと思うんだけど、ネット上では他の国際大都市に比べて情報が少ないし、その分だけ敷居が高いんだろうなあ、と。
例えばairbnbで物件を検索すると、ロンドン、パリ、ニューヨークなどでは数千件単位でヒットするのに対して東京は百件も出てこないし、日本のコンサートチケットを英語で探して予約できるサイトなんて存在すらしないんじゃないの?

僕が何かできるわけではないけど、何とかしたいなあと思った次第。
ではそろそろ搭乗。

--
写真はフィレンツェ、ドゥオモ隣の鐘楼。


2012年6月25日月曜日

マキネッタ体験


恥ずかしながら今回フィレンツェに来るまで、直火式エスプレッソメーカー、いわゆるマキネッタという道具の存在を知らなかった。

アパートにあったので初めて使ったんだけど、コツをつかめばちょっと驚くほど美味しいコーヒーを飲むことができる。



美味しいけど、淹れるにも後片付けにも時間がかかる。特に後片付けは本体が冷めるまで何もできず極めて不便。
「イタリア人てのは悠長だねえw」と思っていたが、そういった手間がかかるからこそ美味しく感じるのだと思い至った。

考えてみれば当たり前だけど、美味しさというのは、飲みもの食べものそのものが備える味覚情報、言ってしまえば化学組成だけで決まるものではない。
舌をはじめ、鼻・目・歯ざわり・のど越しといった各種のインターフェイスが受信した膨大なインプット情報を脳が統合処理して判断するわけで、むしろ我々の体調や気分によるところがかなり大きい。

例えばネスプレッソなどと比較したら、ブラインドテストではネスプレッソの方が美味しいと感じるかもしれないけど、本場といわれるイタリアで・初めて使う道具で・自分が手間をかけて淹れたという時点で、もうマキネッタの方が美味しく感じると決まったようなものかと。
特にコンロの前で沸騰する音にじっと耳をすまして待たねばならない、というのは大きいね。否が応にも期待が高まるというもの。

かようにヨーロッパの道具類というのは、あえてユーザーに手間をかけさせることで逆に愛着を強めさせるようなところがあるように思う。
僕はクルマに乗らないのでよくわからないけど、ポルシェとかランボルギーニとかヨーロッパのクルマもそうなんでしょ。

自転車事業においても大いに参考になります。

--
冒頭の写真はシエナ、マンジャの塔からドゥオモ方向を望む。


2012年6月24日日曜日

フィレンツェ逗留


irukaは最低でも海外売上比率50%以上のグローバルブランドにしたい。
自転車の本場といえばヨーロッパ、さらに僕がヨーロッパ好きということもあり、ヨーロッパ市場には特に注力したい。
そこでiruka発売の暁には、ヨーロッパに根城を作って、1年のうち数ヶ月をヨーロッパで営業に回りつつ生活したいと思っていた。

が、irukaが一向に発売に至らないので、ヨーロッパ生活の予行演習に来ちゃいましたw

airbnbでアパートを借りて、イタリアはフィレンツェに11日間の予定で滞在中。
なんてことのない小さなアパートだけど、料理洗濯が自由にできて長旅においてはラグジュアリなホテルに泊まるよりよほどストレスがなく快適。
今日の夕食は米を炊いて納豆ごはんに。

WiFi完備なので日本&中国と多少の仕事のやりとりはしつつ、booking.comでさらに宿を探してトスカーナ地方の小さな街を巡るなどしています。

--
そうこうしている内に中国からiruka試作第三弾は7月中旬には完成しそうとの連絡が。ワオ。

--
冒頭の写真はフィレンツェ、ヴェッキオ橋裏手の小径。