2016年8月2日火曜日

iruka T6レビュー 〜ウォークモード編<前編>


前職の会社で、大手町ビルという、やたらめったら横に長いビルにいたことがあります。
通常は真ん中にエレベーターが集中しているビルが多いですが、大手町ビルは東西方向に200メートル近い長さがあったため、東側・中央・西側にそれぞれエレベーターがありました。

駐輪場がなかったので、自転車通勤時は自転車(DAHONヘリオス)をビルの入り口で折りたたみ、西側のエレベーターで9階まで上がって、西の端近くにある自分の席まで運んでいました。

朝はいいのですが、夜帰りが遅くなると大変でした。
というのは、夜10時を過ぎると西側と中央のエレベーターが止まってしまい、帰るためには西の端から東側のエレベーターホールまで、自転車を持ち上げて運ばなければならなかったのです。
DAHONヘリオスは重さ10kgジャストと、折りたたみ自転車としては非常に軽い部類に入りますが、持ち上げて100メートル以上歩くのは結構な負担で、「転がして運べたら楽なのになあ」と思っていたものでした。

セカンドバイクとして手に入れたブロンプトンには、転がし運搬用にキャスター(補助輪)が付いていましたが、キャスターの車輪径が小さいこと、ベアリングが入っていないこと(自転車の自重で車軸の摩擦が大きくなってしまう)から、どうもうまく転がりません。
スムーズに転がすためにカスタマイズでキャスターを大径化したりベアリング入りの車輪に付け替えたりするユーザーも多いのですが、どうもエレガントではないな、と思っていました。
だって、自転車には最初からベアリングが入った大きな車輪が、二つも付いているんですから。そう、前輪と後輪です。

そこでirukaは、設計のかなり早い段階から、前輪と後輪を平行かつ同軸上にフリーな状態で折りたたんで、キャスターがなくても転がして運べるようにしたいと考えていました。

それがirukaのウォークモードです。
こんな感じです。


ってモザイクだらけで何がなんだかわからないですよねw
まあ、大きさの感じと、サドルを持ち手として転がすことだけわかってもらえれば。

長くなったのでレビューは次回。

--
冒頭の写真はマラケシュの路地裏の猫。モロッコはどの街も猫が多い。猫だらけと言っても過言ではない。


0 件のコメント: