2009年1月6日火曜日

起業のリスク


以前、といっても少し前、実家の母からものすごく心配そうに「あなたは『手形の不渡り』を知っているか」と聞かれた。
オレを誰だと思っている(笑)。
息子が金融知識不足で一文無しになったらどうしよう、と心配になったらしい。
昔から「麻薬を打たれるから六本木には行くな」「破産するからクレジットカードは作るな」など数々のトンデモ心配をされてきたが、親というのは子供がいくつになっても心配なのね。

起業のリスクとしては、母の言う経済的リスク、すなわち「投じたお金がパーになり、かつ借金を背負う」が最も一般的だろうが、自転車事業であれば経済的リスクは正直さほどでもない。
イルカの資本金は5000万円だが、追加で資金を投下してもロスはかなり限定される。

それよりも、きついのは『期待した成果を得られない失意』だろう。

今は『オプトの創業メンバーで元CFO』というと多くの人が好意的に接してくれる。
でももしイルカが鳴かず飛ばずだったり製品リリースさえできなかったりしたら、
「オプトは運が良かっただけ」
「小林一人じゃダメでしょ」
とか言われるわけですよ。
(たぶん今、イルカの成功を願っている人の何倍も、成功を願っていない人がいる。別に恨まれてるとは思わないけど、人間てそんなものだ)
そのときどれだけ財産があろうと、残りの人生は相当きついものになるだろう。

周りを見ると、1社目は成功したけど2社目は今イチ、という人はかなり多い。
というか、2社連続で成功した人などほとんど見かけない。
イルカも悲観はしてないけど楽観はとてもできない。

それでも、僕は始めてしまった。
しょうがないじゃん、やりたかったんだもーん。

・・・などと、平均すると8.3日に一回くらいのペースで(ウソ 適当です笑)考えたりもしますが、今年もがんばります。

--
写真は一昨日初詣に行った神田明神。
オプト時代、営業初日の前日(つまり休日)に役員会議をやって神田明神に行く風習があったが、今年も僕の行った後にオプト役員陣が来ていた様子
思ったとおりだ(笑)。


0 件のコメント: