2008年9月18日木曜日

ニーズが先かプロダクトが先か


4月に会社を立ち上げて以来、irukaのコンセプトやデザインを見た人の数が徐々に増えつつある。
肯定的な意見もあれば、もちろん否定的な意見もある。

ここのとこ立て続けに数人、強烈に否定的な人に会ってしまい少々動揺しております(笑)。
まあ、その人たちは自転車業界の人なので、逆に良いことかなとも思う。

否定的な意見の代表は「ニーズなくない?」というもの。

ニーズは、たぶん今はない。
少なくとも顕在化はしていない。

irukaを通じて「常に自転車と共に行動するライフスタイル」を提唱するわけだが、通勤など自転車で都内を縦横に走り回ったり、折りたたんで電車に載せて旅に出たりという生活は、一部の人以外は想像もしたことがないだろう。
だから、プロダクトを通じて新しいライフスタイルを提示し、ニーズを創り出さねばならない。

ユーザーの声を無視してはいけないが、ユーザーの声を聞くだけではすばらしい製品はできない。
ユーザーは、今まで存在しないもの、今まで体験したことがないものには意見など言えないのだから。

「未来を予測する最良の方法は、未来を発明することである」
(The best way to predict the future is to invent it.)

とはパソコンの発明者の一人であるアラン・ケイ氏の有名な言葉だが、勇気が湧きます。

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写真はケニアのサバンナの日暮れ。広かったなあ。


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