2008年9月19日金曜日
イケてる名前 or NOT
「iruka」という名前の由来:
・自由、知性、俊敏のアイコンとして
・イルカが海原を滑るように移動するさまと、自転車が街を自由に走り抜ける姿を重ねて
なんだけど、もちろんマーケ的な視点からもふさわしい名前か検討した。
マーケ視点とはすなわち、ユーザーが覚えやすくて、愛情を抱いてもらえる名前かどうか、ということ。
多くのカテゴリにおいて、トップブランドの名前は下記の条件を満たしている(というのをアル・ライズ師匠の本で学びました)。
1-1. 固有名詞であること
1-2. 一般名詞であっても、事業とは全く関連がない語であること
2. 短く、発音も綴りもシンプルであること
3. 頭文字略称や頭文字と数字の組み合わせではないこと
ネットやITの業界を眺めるだけでも、成功例失敗例とも面白いほど当てはまる。
(IBM、Microsoftなど例外もあるが、数は少ない)
成功例(ここでいう成功はビジネス上ではなく、ユーザー人気の上で)
Google、Yahoo!、eBay、Amazon、Flickr、Skypeなどは1-1、Appleは1-2
YouTubeは1-1,1-2どっちとも言えそう
今イチ例
Auction.com、Books.com、eToys、Autobytelなど→事業そのもの、または特徴を表す一般名詞
BarnesAndNoble.com→長すぎ
MSN.com→頭文字略称
マイナーな言語の一般名詞を英語圏で固有名詞のように用いて成功する例もある。
Akamaiという会社があるが、これはハワイ語で「賢い」という意味。
さて、iruka。
2と3は文句なし、日本人にとっては1-2、外国人にとっては固有名詞に聞こえて1-1を満たすかなと。
濁音がなく、音がキレイな点もポイントだった。
オプト社員が僕を見て「イルカの小林さんじゃないですか」と(ニヤニヤしながら)言ったり、irukaの話を聞いた人の多くが「小林さんの自転車は〜」ではなく「irukaは〜」と言ってくれるのを聞くと、良いネーミングだったんじゃないかなと思っている。
もちろんネガティブな反応もあって、
・エコっぽすぎる
・柔らかで女性的な印象が強く、製品イメージを限定してしまう
これらは今後のマーケ戦略上の課題ですね。
でも概ね、というか、ものすごく気に入ってます。
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写真はケニアで見た木、バオバブじゃないし、なんて木だろ。
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1 件のコメント:
北京からご無沙汰です。こんなBlogあったんだ!といった感じです。
iruka、いいですねー。小林さんぽい感じで。前に友人が何かのネーミングをirukaで行こうとしていたのを、orca(オルカ:シャチ)の方がシンプルで外人にもわかるしいいなぁと言ってたのを思い出しました。結局ビジネスはやらなかったようなので、orcaならネガティブなところも克服できそうですし、いかがでしょ?遅いか。
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