2009年3月3日火曜日

経営スパゲティ


ソニー社長が退任しますね。

ストリンガー会長が社長を兼務してトップダウンを強化云々などと書かれてますが、大変そうだなあ、と。
大変、というのは、誰がどんな体制でやっても複雑すぎて経営できんのでは、と。

テレビやウォークマンやデジカメにパソコンも携帯電話もありますよ
ならまだしも、ゲーム事業も映画会社もレコード会社もあり、はては金融まで(それも、銀行・証券・生保・損保まで)ある。

経営陣が全員集まって話せる時間が月に3時間あるとしたら、

任天堂経営陣がゲームのことだけ
デル経営陣がパソコンのことだけ
キヤノン経営陣がデジカメなど光学系機器のことだけ話してる間に、

ソニー経営陣は、テレビ事業の黒字化対策を議論しながらVAIOの新しいのは調子いいですよと話してる間にどうすればPS3が伸びるのか考える必要があり、でもソニーエリクソンの携帯の話もしなきゃいけないから金融事業の話は来週秘書に時間調整させるねCDの売上が落ちてる件はメールしてね。みたいな感じでしょう。

ストリンガー氏だろうが中鉢氏だろうが出井氏だろうが、もう全ての事業を理解してマネージするのは無理だと思うんですよね。
とかくソニーは最近の経営陣のせいで凋落したように言われがちだけど、下地はここまで事業を広げるだけ広げてしまった大賀氏以前の時代にある、と思う。

オプトでも経験あるけど、「集中・専門化」で成功すると、誰もが次は「拡散・多角化」に進んでしまう。
いったい何なんだろう。人間の本能でしょうか。

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写真は夕方の空。寒い。


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