2009年3月13日金曜日
<irukaの差別化>持ち運びやすさ
irukaが製品面で深く追求し差別化したいと考えている点その2、持ち運びやすさ。
そもそもなぜ折りたたむかというと、持ち運ぶためですから。
持ち運びやすさの構成要素は「重さ」「折りたたんだときの大きさ」「その他の工夫」の三点。
この中では「重さ」が最もイノベーションの余地が小さい。フレーム用の軽量新素材としてカーボンが人気だが、自転車というのは実はフレーム以外のパーツの重量が大きいので(その代表は車輪。タイヤにリムとスポークを合わせると前後輪で2kg以上ある)フレームをカーボンにしても全体の軽量化効果は小さい上にコストが跳ね上がる。今のところアルミフレームで10kg前後がターゲット。
次は「折りたたんだときの大きさ」。以前紹介したA-Bikeのように車輪が極端に小さい自転車であれば折りたたみサイズも驚くほど小さくできるが、そのかわり自転車の本質である「走る機能」を大きく損なうことになる。従ってボトルネックは車輪の直径だが、irukaはある機構によって下のように折りたたみ時の「高さ」をタイヤ直径と同じくらいまで小さくする。
オフィスビルの入り口からエレベータホールまでとか、駅舎の入り口からホームまでとか、折りたたんだ状態で移動する距離は意外に長く、折りたたんで小さくなっても10kgの物体を持ち運ぶのは男性の僕でもかなりきつい。そこで「その他の工夫」を考えなければならない。
まずは「転がして運べる」こと。平らな場所で転がせれば、持ち運びの負荷は八割方軽減される。当初からそのつもりだったが意外にスマートな設計ができず苦戦、今年に入ってようやく目処がついた。
もう一つ、折りたたんだ状態での置き方。普通は上の絵のように横置きするが、意外に面積をとるため電車の中などで置き場所に非常に苦労する。そこで、irukaは縦に立てて置けるように設計中。スーツケースみたいに、電車内でも席に座って足の間に置くことが可能になる。はず。ちょっと窮屈だけど。
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写真は飛行船。飛行してました。
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