2009年4月9日木曜日

○○エモン その2


本を出したり記者会見したり、堀江貴文氏が無罪の主張を強められてますね。

氏に対する容疑は「偽計および風説の流布」「有価証券報告書の虚偽記載」だが、その論点は以下3つ。

1. 自社株売却益のP/L計上
2. ロイヤル信販とキューズネットに対する架空売上計上
3. マネーライフ買収時の評価

氏は、特に大きなポイントとなっている1の「自社株売却益のP/L計上」について、次のように主張されている。

「たまたま株価が上がったから儲かっただけであり、計画的ではない」
「ファンドを使ったのは脱法目的ではなく法令遵守目的(インサイダー抵触を回避するため)である」
「そもそも自社株売却益をP/L計上することは学説も分かれており違法か否かは曖昧である」

個人的には氏の主張は不自然に感じる点が多く納得しがたいが、有罪か無罪か、有罪の場合に量刑は妥当か、については知識も知見もないのでコメントしない。

ただ、ひとつ、シンプルな事実。

ライブドア社の2004年9月期決算は、前期比約4倍、42億円増の大幅営業増益と発表されたが、この増益幅のおよそ90%にあたる37億円を、ファンドを介した自社株売買という「斬新な」スキームで上げたことは、決算短信にも、決算説明会資料にも、業績予想修正リリースにも、一切言及がない。

もし氏の「計画的ではない」という言葉が真実なら、例え自社株売却益のP/L計上が合法だとしても、増益は特殊要因によることになる。
にも関わらず、一連の決算関係資料には「証券事業や電子マネー事業などが好調で大幅増益を達成した」といったことしか書かれていない。

氏がどこまで関与していたのか、違法性を認識していたか否かは神のみぞ(というか本人のみぞ)知ること。
ただ、確かな事実として、氏はこのスキームを公にしなかった。

極めてアンフェアだ。

どれだけ優秀であろうと、その行動が合法だろうと違法だろうと、僕はフェアでない人間と仲良くなりたいと思わない。

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写真は桜連発じゃーい。


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