2008年10月10日金曜日
小さいにもほどがある
良い自転車は車輪が小さくても速い、ということを書いた。
だが、小さいにも限度がある。
例えばこんな自転車
http://www.a-bike.co.uk/store/home.php
A-BIKEというイギリス生まれの折りたたみ自転車だが、僕が知る限り、折りたたみサイズは世界最小と思う。
折りたたみ機構が秀逸でよくできた製品だが、走らない。
走らない、と言うと語弊があるか。
もちろん走るは走るが、遅い。坂も登れない。
この自転車は車径8インチ。
ペダル一漕ぎで進む距離は推定4m弱と、ママチャリよりかなり遅い。
ギアを2段階にすることでギア比を稼いでいるようだが、いかんせん車輪が小さ過ぎる。
車輪が小さすぎることは、遅いこと以外にも安全性の点で問題が出てくる。
・段差に弱い
・衝撃に弱い
・ハンドルがふらつきやすい(「クイック」という)
・左右不安定になりやすい
身長170cmの大人なら高さ50cmの障害物を簡単に乗り越えられるが、身長100cmの子供には大変。段差に弱いとはそういうこと。
車輪が小さいとタイヤの容積も小さい、すなわち中に入っている空気の量も少ないので衝撃がよりダイレクトに乗り手に伝わってしまう。
詳しい説明は省略するが、重心の高さや接地面積などの影響で、車輪が小さければ小さいほど安定性は損なわれる。
僕が乗るDAHONは車径20インチ、irukaは18インチを予定しているが、スピードも出て安全性も問題ない車径は16インチ以上だろう。
A-BIKEのように16インチよりも小さい「極小径車」にも、家から駅、駅からオフィス、工場内、倉庫内・・・など平坦で数百mの移動であれば利用場面はある。
それはそれですばらしいと思うが、irukaは乗り手の行動半径をもっと広げたいのだ。
次こそ、街乗りにおける小径車のメリットを書きます。
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ここ数日、気候も天気も良くて昼休みが長くなりがち。
東京タワーまで走ってみました。ってオレはおのぼりか。
表参道から東京タワーなんて自転車だとあっと言う間よ。
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1 件のコメント:
ちょっと古い話ですが、長谷川さんに野内さんがこういう自転車をもらったことがあるというのを聞いたことがあります。すぐ壊れたそうです。。
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