2008年6月16日月曜日

フォーカス、再び


先日も書いたとおり、製品デザインが固まりつつある。
個性的でありながら奇をてらっておらず、かなりイケてると思う。
たたんだ時のサイズと持ち運びやすさの点で、折りたたみ機構も独創的だ。
このまま製造できれば(まあ、量産にもっていくまでも大変なわけだが)非常に優れた製品ができるだろう。

しかし。しかしだ。

ここ数日で、実は迷いが生じている。
きっかけは
この本を読んだから。
アル・ライズの著作は大好きだが、この「フォーカス! 利益を出しつづける会社にする究極の方法」はまだ読んでいなかった。
図書館で見つけて借りてきました(笑)。

迷いというのは、一言で言えば「今のままでは差別化が弱い」ということ。
起業を決意してから今に至るまで2年近くirukaの戦略を考えて来、それなりに手応えを感じていたが、やはりまだフォーカスが甘い。
「考える」という行為に満足してしまっていたかもしれない。

高級折りたたみ自転車および小径自転車のカテゴリには、現在4つのメジャーブランドがある。

R&M Birdy(日本名BD-1) ドイツ
Brompton イギリス
Dahon アメリカ
Alex Moulton イギリス

偉そうに言えば、彼らは決してマーケティング戦略的に優れた企業というわけではない。
しかし、長年市場がニッチのままで(折りたたみ自転車市場については改めて書く)、かつ彼らが「野心的でなく、製品ラインを拡張しなかった」ため、それぞれ強固なブランドイメージができあがっている。

R&M Birdy =もっともよく走る
Brompton =もっとも小さく折りたためる
Dahon =もっとも価格が手頃
Alex Moulton =もっとも高級で精巧(お城の中で全て手作りで作られている→ホント)

この中に、シンプルでわかりやすいフォーカスで入り込まなくてはならない。
irukaは既存ユーザー以外の、非愛好家の人々をメインターゲットとする点にフォーカスのヒントがあるわけだが・・・考えよっと。

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家の近くに図書館があって重宝している。
休日ぶらぶら散歩して本とCDを大量に借りて帰る。
全部タダですよ(笑)。
なにげに図書館の雰囲気が好きでもある。
写真は図書館まで歩く途中にある教会、東京カテドラル。


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